2006-07-05

パクリ、ペロリ

 三鷹からの帰りの中央線内で見たこと。
 車内は全座席が丁度埋まるくらいで通路に立つ乗客の姿はない。真向かいの座席に座った19-20歳位の女性が膝に置いたバッグから拳ほどの大きさの半透明の包みを取り出した。おもむろに包みを開けると中から黒っぽいものが出てきた。いきなり大きな口を開けてパクリ。ノリを巻いたオニギリだった。彼女の右隣に座っていた会社員風の年輩の男性はその様子が眼の端にとまったのだろう彼女の顔をまじまじと見ていた。ゆっくりとオニギリを食べきると、これもバッグから取り出したペットボトルのお茶を旨そうに呑み干した。
 お茶の水で千代田線に乗り換える時に見たこと。
 千代田線新御茶ノ水駅には都内でも有数の長いエスカレーターがある。そのエスカレータに乗った直後、隣のレーンに立つ21-22歳位の女性が手にしたバッグから拳ほどの大きさの半透明の包みを取り出した。おもむろに包みを開けると中からアンパンのようなものが出てきた。いきなり大きな口を開けてパクリ。顔を上向きにして包みを(パン食い競争の時のように)口の上に持っていき大きな口を開けて舌ですくい取るようにペロリ。大型のシュークリームのようだ。
 二人の女性の年齢には自信はない、そんな感じという程度。別にジロジロと見るような失礼なことをしたわけではない。眼の前と隣で起こったことだ。
 歩きながらあるいは電車内で物を食べる人に出会うが男性がそうするのを見たことを思い出せない。女性の方が空腹に対する耐性が弱いのだろうか? 今日見かけた二人の女性はともに太めとはほど遠く可愛い人たちだった。

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