2008-01-13

個人情報保護法

 マンション管理の上で個人情報保護法が話題になることが多い。
 区分所有者と占有者のリストは個人情報が記載されたものになる。もちろんリストの作成と管理には細心の配慮と注意が必要だが、リスト作成の際に個人情報保護法を楯に協力を拒否されるとリストが歯抜けになって実用に供せなくなる。
 というのも、大きな災害(例えば直下型地震など)で建物が損壊して亡くなった方が出た場合、その方がどなたなのか分からなくては理事会も対応することができない。もっと単純には火災が起きた場合に、各部屋から全員が避難できているのか消防機関も確認することができない。
 これも個人情報保護法と関わりがあるのだろうか、各戸のドア横に用意されている表札スペースに名前を表示していない部屋がかなりの数になる。コミュニティとの関わりを暗に拒絶しているのかも知れないが、表示したくない別の理由もあるのだろう。
 だが、隣のお宅が『何さん』なのか分からずに日々を過ごすと言うのも釈然としない。