2008-08-05

上海小屹

 ようやく異常な雷雨も収まり新宿区役所通りを奥に進む。歌舞伎町の外れを路地に入り込んだところに「上海小吃」がある。
 今日は酒と肴を持ち込んだ。酒は中国白酒の「瑯瑘台 (Langyatai)」と老酒の「古越龍山 (Guyue Longshan)」。
 「瑯瑘台」は中国でも入手が難しい酒で幻の酒と言ってもいいだろう。先月末北京に出張したC社の新井さんが入手してきたものでポケット瓶だがアルコール度数は70度ある。2本あれば三人には十分だ。「五粮液」程の奥深い香りはないが上品な白酒だ。
 「古越龍山」は20年もので実にスムーズ。口に含むとほのかな香りが鼻の裏に立ち上ってくる。
 先ず頼んだのが「豚の脳味噌セロリ煮込み」。セロリと醤油の香りが脳味噌の豆腐のような口当たりにアクセントをつけている。
 今はもう口にすることができなくなってしまったインドネシアレストランの牛の脳味噌カレーとは次元の異なる風味だった。
 持ち込んだもう一つが乾燥させたサソリ。これを塩味で炒めてもらった。
 似たものにイナゴがあるが佃煮のようになっているイナゴは甘みが強くて酒の肴にはしにくいのだが、塩味のこのサソリは「瑯瑘台」によくあう。これもAさんが中国から買ってきたもの。
 一人10匹までと言われたがとうに10匹を越えてしまったが、さいわい帰宅してからも何事も起こらなかった。