2008-12-21

はぎの

 栗橋を辞して国道4号線に戻る手前、旗井の辺りで手打ち蕎麦の看板に気づいた。何度も走っている道なのに今までいつも先を急いで走っていたので気づかなかったらしい。午後1時を回っておりちょうど腹も空いたので寄ってみることにした。
 昼時を過ぎているというのに広い座敷席は一杯でカウンターしか空いていないという。いずれにしてもブーツを脱ぐ気はないので一番手前のカウンターに腰を下ろす。
 直ぐに『お茶の替わりにどうぞ』といって湯飲み茶碗にそば湯と蕎麦のつけ汁が運ばれてきた。へぇ~、最初にそば湯を出されたのは初めてだ。
 入り口横に「今日のセット」と書かれた張り紙があったのでどんな内容だったか確かめもせずに注文。
 調理場も混んでいるのだろう「今日のセット」が出てくるまでに大分時間がかかった。その間に周囲を見回すと壁に蕎麦の能書きが架かっている。こちらの店のそば粉は霧下蕎麦粉というものらしい。その能書きの下にはMOTO GUZZIとBMWのロードタイプの写真がピンでとめてある。店の誰かが乗っているのだろう。
 もり蕎麦に鯵・キビナゴ・野菜の天ぷら、牡蠣酢、半飯、味噌汁、漬け物が出てきた。
 コリャ量が多いなと思いながら食べ始めたが香りの良い蕎麦はあっと言う間に無くなり、本人の心配をよそに天ぷらと新米らしい半飯もすんなり胃に収まってしまった。〆て1,050円。蕎麦は能書きどおり、つけ汁はからくないが濃いめで堪能できた。牡蠣酢も半飯も味噌汁も不味くはなかったが要らなかったな。
 席を立って勘定を済ませると店主が調理場から出てきて声をかけてきた。『MOTO GUZZIに乗っているのはご主人?』と水を向けると『MOTO GUZZIは壊れてしまい今はBMWに乗ってます。是非また遊びに来てください。』と言いながら手渡された名刺を見ると店長とあった。
 このそば屋は「はぎの/北埼玉郡大利根町旗井202-6-2/Tel: 0480-72-6288」、栗橋に来たときにはまた寄ってみよう。店長の『お気を付けて!』の声を後に関宿まで走る。

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