2009-05-18

箱根(1)

 昨年1月以来の箱根行き
 箱根湯本駅の様子がすっかり変わっていた。かつて改札口があった辺りは階段になっており新しい改札口は2階にあるらしい。新たにエレベーターとエスカレーターも設置されている。駅の外に回ると未だ工事中の部分が残っていた。
 新緑に包まれたアプローチは今夜宿泊する「和奏林」。ウグイスが緑に隠れて息を継ぐのを惜しむようにさえずっている。
 この夜、「箱根山 原酒」「箱根山 上撰」とともにテーブルに並んだ料理は以下の通り。

 一、先 付
     南瓜とグリーンピースの二色寄せ
      海老 水前寺海苔 とんぶり 旨出汁 
     春香和え
       帆立貝 つぶ貝 蕨 笹打葱 生姜酢
 先付けがテーブルに並んだ段階でもしや和奏林の料理長、替わったんじゃないかと思いながら箸をとった。

 一、吸い物 霙仕立て
     白魚と姫皮の真丈揚げ
       鳴門人参 椎茸 若芽
       口 木の芽
 一、造 里
     鮪小角 鮃昆布〆 烏賊鹿の子 青柳
       芽物色々 山葵
 一、凌 ぎ
     浅蜊飯玉寄せ
       玉葱 浅葱 御手洗餡
 と、ここで料理を運んでくれるフロアー係氏に声をかけたら、今年3月で前任の料理長が定年退職、現料理長に替わったとのこと。それまで無かった「凌ぎ」が出るようになったのは3月以降のことだと教えてくれた。

 一、焼き物
     福子焼き浸し
       アスパラ 筍 貝割菜 酢取り茗荷
 一、炊き合わせ
     海老真丈重ね蒸し
       春芋 蕗 針柚子
 一、強 肴
     鶏肉香草焼き
 一、酢 物
     鶏笹見と軟骨のてっぽう和え
       独活 芹 ラディッシュ
 一、食 事
     こしひかり
     香の物
 一、留 椀
     赤出汁仕立て
       岩海苔 豆腐
       口 粉山椒
 一、水菓子と甘味
     盛り合わせとずんだ餅