2010-01-31

栗橋の Dimona

 読売大利根滑空場につくと直ぐに『これから峰岸さんが飛ぶので一緒にどうですか?』と関口さん。お世話になることにしてモトクロス・ブーツのままDimonaの峰岸さんの隣に収まった。
 渡瀬遊水池谷中胡縁の手前で『おっ、テルミック!』と峰岸さん。スロットルを絞ってアイドリングにしたエンジンで旋回が始まった。コックピット内は静かだ。
 シートの下を押し上げるような強い力を感じながらテルミックの中を旋回する。サーマルと呼ぶ上昇気流もあるようだがテルミックはどこが違うのだろう。
 Dimonaを操る峰岸さん。そういえば今年の初フライト後の河川敷新年会で峰岸さん特製のビーフシチューをご馳走になったっけ。
 ご一緒させて頂いたH-36 Dimona JA2407。普段は大利根飛行場に行けば会える。
 学生航空連盟の訓練生もASK13 JA2346(複座練習機)で教官の厳しい指導の下、練習に余念がない。パラシュートをつけたまま久野教官からレクチャーを受けているのは誰だろう?
 フライト管理をするピストは読売大利根滑空場のヘソだ。いつも近寄りがたい空気に包まれている。
 ピストの真向かい、ランウエイの端で風向きを教えている吹き流し。
 田口教官と訓練生。訓練生のレベルによって教官の座るシートが前になったり後ろになったりしているようだ。
 久野教官と訓練生。時々教官のキツイ言葉が風に乗ってくる。そりゃそうだろう、行く先は空なんだからな。

好多家

 SAF飛行クラブの関口さんから栗橋で合宿しているから遊びに来ないかとお誘いを頂いた。
 外気は冷たくない。昨日も歩き回ると暑くなったので今日は着ているものを一枚少なくし栗橋に向かう。
 滑空場に入る前に腹ごしらえということで、好多家以外にもうなぎ屋はあるだろうとWebで検索してみたがこれといった店が見つからなかったので、その好多家へ。注文はうな重竹1600円。これで二度目の竹うな重だがタレは甘からず辛からずで柔らかく仕上げっているうなぎとのバランスが良い。
 メニューに「天然めそうなぎ天丼」とあるので訊くと天然の小振りなうなぎを白焼きにしてから天ぷらにしたものだそうだ。事前に予約した方が安全とのこと、次回挑戦してみよう。

2010-01-30

かっぱ村の新年会

 通っているスポーツジムの有志が墨堤通りにあるかっぱ村に集まって遅すぎる新年会。
 朝10時から準備を始めたという清水さん謹製の寄せ鍋が出色。テーブルに並んだ飲物はビール、日本酒、焼酎、缶チューハイ、ワイン、烏龍茶などなど。体育会系のノリで皆よく呑みよく食べる。
 汗臭い輩ばかりではなく選び抜かれたアマゾネスもいて、かっぱ村にも華やかな空気が流れていた。
 ごつい身体に似合わず、そして年齢に関係なくみんなお茶目で優しい人達だ。

蕎麦酒房 芝甲

 ランウエイを歩き回ったおかげでモトクロス・ブーツを履いている脚がくたびれてきた。おまけに腹も大分減ってきたので、フォーメーション・ソアリングが始まるまでに昼食を済ませようと地元のタクシー会社の詰め所で教えてもらったうなぎ屋に行ってみた。
 これがスカ。営業中の札がかかるドアを開けて店内に入ると空気がすえたような蒸れたような匂いで、でおまけに誰も出てこない。
 江戸川を渡って「竹舟」に行ってみたらこれが臨時休業。宝珠花橋のたもとにあるドライブイン「たかちゃん」、昼は午後2時までの札がかかって閉まっていた。
 関宿滑空場格納庫裏側辺りの流山街道沿いに「蕎麦酒房 芝甲」の看板を見つけたのでとにかくバイクを止めた。
 なにやらご大層な外観だがこれ以上ウロウロする気もなく黒い戸を開けると、広い上がり框で靴を脱いで上がらなければならない(ブーツを脱いだおかげで脚の疲れもとれたのだったが)。
 とろろそば750円。蕎麦は平均よりも上で量もたっぷりだったが軍配は竹舟に。たっぷりの椀に入ったとろろと卵は問題なかったがタレが濃すぎた。
 滑空場に戻るとランチに時間をとられすぎたためにフォーメーション・ソアリングは終わったばかり。青空を背景にH-32とCumulusのツー・ショットを逃してしまった。

Last Rendezvous

 これが最後の勇姿になるかもしれないと聞いたので関宿に向かった。
 お目当てはH-32。昨年11月にも東北大Cumalusとのフォーメーション・ソアリングが実施されたが、H-32は次回の耐空検査を受ける予定が無く今日がホントウに最後の滑空になるようだ。
 A2050 萩原式H-32(左)とJA2101 H-24-TH Cumulus。
 A2050 H-32は1964年にこの1機だけが作られた純国産の単座機で学生航空連盟(SAF)の佐藤主任教官が設計・製作したものだと伺っている。
 JA2101 Cumulusは1970年に東北大学の学生たちにより、これもこの1機だけ作られた複座の国産機。
 Cumulusの後部座席には将来のソアリスト収まり体験飛行を楽しんでいた。

2010-01-29

梅崎 弘 個展

 ギャラリーオカベで開催されている「梅崎 弘 個展」(2月6日まで)。会場の壁面は鮮やか、艶やか、モダン。
 青が鮮やかだ。赤が艶やかだ。画面に嵌め込まれた四角い黄がモダンだ。
 会場に居合わせた展覧会キュレータの風戸さんと一緒に作品の前に立っていただいた梅崎さん。

ガンダム大事典

 城西国際大学紀尾井町キャンパスで『コンテンツ・オン・デマンドからカルチャー・オン・デマンドへ』と題して城西国際大学、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社グループ、キヤノンマーケティングジャパン株式会社グループによる産学協同プロジェクト「Culture On Demand Project」の記者発表があった。
 城西国際大学のメディア学部とTカードのツタヤ、プリンターのキヤノンが協力して『コンテンツの再生と埋もれ行く文化の新たな流通のあり方』を提案するというのがメッセージだ。
 プロジェクトの最初の成果として発表された『機動戦士ガンダム大事典』の復刻版が発表会場に展示されていた。
 この本は城西国際大学の学生がキヤノンITソリューションズ株式会社のページレイアウトソフトウェア「EDICOLOR」で『機動戦士ガンダム大事典』原本の各ページを再現し、キヤノンのPrint On Demandシステムで印刷、復刻したものだ。ツタヤを通じて2月から販売されるそうだが日にちは未定とのこと。

2010-01-24

栗橋の Ka6E と Ka8B

 県道60号線新川通の辺りで利根川の土手に上ると利根川の向こうに雪を被った山が見える。日光の辺りだろうか。
 土手の下の河川敷には学生航空連盟が活動する読売大利根滑空場が東西に延びる。上空は雲一つ無い快晴、山がよく見えるのは風が強いせいだろう。
 土手を下りて行くと今日はランウエイの西端にウインチがいる。吹き流しを見れば当然か。
 ウインチの側で腰を下ろして昼食中の岩河さんの前で猫が手元をのぞき込んでいる。この辺りをねぐらにしている野良猫ですっかり岩河さんに慣れてしまったらしい。
 リトリーブ車の側でランウエイ東端の様子を見る田口さんと岩河さん。少し離れて先ほどのノラ君が食べ足りないのか岩河さんを見ているようだ。
 松井くんが乗ったKa8B (JA2233)がウインチに引かれてうっすらと月が浮かぶ青い空に飛び込んで行く。
 いつ見ても日焼け顔の久野教官と上田くんが乗り込んでいるのはASK13 (JA2346)。
 上田くんと久野教官が乗るASK13がKa8Bに続く。左端に小さく見えるのは松井くんが操るKa8B。
 Ka6E (JA2234)と並んで一休みするKa8B (JA2233)。機体登録番号が連番のこの2機は学生航空連盟が運用しているが、所有機の登録番号が連番というのは珍しいことだ。
 Ka6Eに乗り込んだ田口さんと言葉を交わすKa8Bで下りてきた松井くん。
 ウインチに曳かれて急角度で上昇する田口さんが乗ったKa6E。赤や白の翼が吸い込まれて行く青空に浮かぶこの白い月を何と呼ぶのだろう?

うなまぶし

 開いたばかりらしい好多家に入って前に来たときと同じ一番奥のテーブルにつく。
 メニューを持った女将さんの『うな重ですか?』に『ちょっと待って!』。この店で初めてメニューを開けたときに気になった「うなまぶし丼」1,400円を注文する。
 待つこと20分。切り身になった蒲焼きがのったうな丼にお茶がついている。名前から想像していたが「ひつまぶし」と同じものらしい。
 今まで一度も口にしたことがないが口に入ってしまえばタレ少なめのうな丼と同じ。最後はお盆に載ってきた茶碗で二膳お茶漬けにしたがワサビを入れたせいか意外にサッパリと食べられた。
 うなまぶし丼も悪くはなかったが、次回はやっぱりうな重にしよう。
 店内にNikonのカレンダーと全紙に伸ばした「夕焼けを背にした山の写真」が2点がかかっていたので、勘定をするときに帳場のご主人に声をかけたら案の定、写真が趣味で中判カメラを使ってきたという。
 他に客がいないのをいいことに、店を出る前にしばらくご主人と写真談義に興じてしまった。

2010-01-23

東京都写真美術館

 東京都写真美術館入り口までの通路右手の壁は巨大な写真が3枚貼ってある。
 写真はその内の一枚、ロバート・キャパ「オマハビーチ D-デイにノルマンディー海岸に上陸するアメリカ部隊 1944年6月6日」。
 入り口手前の壁に目的の写真展『木村伊兵衛とアンリ・カルチエ=ブレッソン 東洋と西洋のまなざし』(2月7日まで)の大きなポスターが貼ってあった。
 ポスターになっている二人の写真をインターネットで見つけたので同じように並べてみた。それぞれがお互いを撮ったもので、どちらも知られた写真だ。
 左:アンリ・カルチエ=ブレッソン「木村伊兵衛」1954年。右:木村伊兵衛「アンリ・カルチエ=ブレッソン」1954年。
 偶然ではないのだろうが二人ともカメラマンカメラマンした出で立ちをしていない。街の中に溶け込みやすい服装をしているということなのだろう。
 以下の2枚も二人の代表作。インターネットで見つけたものだが、今回の写真展会場でもオリジナルプリントを見ることができる。
 木村伊兵衛「本郷森川町」1953年。
 アンリ・カルチエ=ブレッソン「サン・ラザール駅裏、パリ」1932年。
 会場の最後のコーナーに額装された二人のコンタクトプリントが並んでいた。巨人のコンタクトプリントを見る機会は滅多にないだろう。これはじっくり見た。思い返せば、自分のコンタクトプリントを人に見せるなんてことは考えたくもないことだった。力量が分かってしまうし、それは恥ずかしさが伴うことだったから。
 久しぶりに、本当に久しぶりに銀塩写真のオリジナルプリント展を見た。デジタル・カメラとインクジェット・プリンターに慣れきってしまった眼に豊かな調子を持った銀塩プリントの世界が押し寄せてきた。
 まとまったブレッソンのオリジナルプリントを見たのは京王百貨店を会場に朝日新聞社と全日本写真連盟の主催で1966年10月7日-19日に開催された『アンリ・カルチエ・ブレッソン 決定的瞬間・その後』以来になる。

海南鶏飯

 『木村伊兵衛とアンリ・カルチエ=ブレッソン 東洋と西洋のまなざし』展会場に入る前に恵比寿ガーデンプレース グラススクエア地下1階「海南鶏飯」でランチ。注文は店名にもなっている海南鶏飯(揚げ)850円。鶏を蒸したバージョンもある。
 甘い黒ソース、ピリ辛の赤ソース、爽やかな白ソースがついてくる。木の椀に入ったご飯は鶏スープで炊いてあると言う。軽い炊きあがりで胃には優しかった。
 赤坂Bizタワーにある海難鶏飯店は狭くて落ち着かないが恵比寿ガーデンプレースにあるこちらの店はゆったりできる。

2010-01-21

新年会

 野崎さん、安田さん、山野井さんと一緒に大久保の「桜華樓」で新年会。
 赤坂から大久保に移転してしまったために利用する回数が減ってしまった桜華樓(赤坂では桃貴楼だった)だが、スタッフの加藤さんや細谷さん達が席まで声をかけに来てくれるのが嬉しい。
 アクセサリーを修理に出す人が増えているとは山野井さんと安田さんの職場からのレポートだ。この不景気を反映して新しいものを買わずに修理して使う人が増えているからだそうだ。
 格闘技の世界の話にも花が咲いたのは野崎さんの生々しい体験を訊きたかったからだが、周囲のテーブルは既にスタッフが片付け始める時間になっていた。
 今度も飲み足りないという女性陣の声に促されて大久保駅に戻り、中央線ガード沿いの道から路地をカギの手に曲がった奧にある「大久保バール」を目指した。「大久保バール」の看板がオーブン料理とワインの店「ロートレック」に変わっている。
 ドアの中は大久保バールの内装をそのまま引き継いでいた。壁にはロートレックのレプリカが掛かっている。
 ワインリストにあるワインが半額サービス期間中だという。店のソムリエール星野さんに相談しながら"BARBERA D'ALBA, CONCA TRE PILE 2006"を開けてもらった。深いグラスに注がれたCONCA TRE PILEは抑制の効いた、それでいて深い香りを放っている。
 星野さんが出してくれたレバーペーストと暖められたフォカッチャが想像以上に美味でお勧め。
 ボトルが空く頃、店に入ってきた連れのない女性が一人。星野さんがこの店のオーナー大成さんだと紹介してくれた。ウヘ、若い。本業はITコンサルタントをしていると言うが具体的にどんな仕事なのだろう。
 シャドウボックス作家野崎さん、ソムリエール星野さん、オーナー大成さん、安田さん、山野井さん。

2010-01-20

電気自動車

 INTERNEPCON JAPANの会場は盛りだくさんだった。東京ビッグサイトで同時開催されている8つの展示会会場を東館の端から西館の端まで歩く羽目になってしまった。
 先ずは近場の西館で開催されているカーエレクトロニクス技術展会場へ。電気自動車特別展示コーナーの前は人だかりが途切れない。
 (株)タジマモーターコーポレーションが出品した「EV MINI SPORT」。
 (株)Takayanagi出品の「Miluira EV」はクラシックカーの顔をしている。
 EV MINI SPORTもMiluira EVも一人乗り。内燃機関(ガソリンエンジン)では参入が難しかった自動車作りもモーターで駆動する電気自動車なら中小のメーカーにも挑戦できるということなのだろう。
 こちらは一昨年も目にした日野自動車の電気バス「日野 ポンチョ(改)」。(改)とあるから改善されているのだろう。
 リアのエンジンルームが公開されており、中国から来たと思われる一行が熱心に写真を撮っていた。
 数年前までは電気自動車といえばその実用化はずいぶん先のことのように思えていたものだ。そんな中、今年の展示会場ではパワーサプライに欠かせないガソリンスタンドならぬ電気スタンド(?)を出品しているブースが目立った。
 これも電気自動車の実用化が近づいていることを感じさせる一因になっているのかも知れない。

2010-01-17

臨時総会と五粮液

 今日の臨時総会でようやく第36年度の事業計画と事業予算の承認を見ることができた。それもこれも管理業務を委託している管理会社の経理処理の不手際ゆえ。そのために昨年暮れに開かれていなければならない通常総会も未だに開催されていない。管理会社との関係が解決するまでにあと半年はかかる見通しだ。
 このところ管理組合のことでストレスが溜まり続けていたので臨時総会が無事に終わったのを口実に、残っていた五粮液 (Wuliangye)最後の1本を開けた。ひさびさの甘い香りが鼻孔を、52度というアルコールが咽を慰めてくれる。
 この酒のことはこのブログで何度か書いているお気に入りの中国白酒。産地は四川省宜賓市。高粱(コーリャン)、大米(米)、糯米(もち米)、小麦、玉米(トウモロコシ)の五穀と水が原料で本国では茅台酒よりも格上だ。
 Blossomのスタッフにはその強い香りのせいで不人気だが、その香りがこの酒の好いところでもある。
 ハードなプラスチック製のケースは偽ブランド品防止用で、開けるのに少しばかり手間がかかるようになっており、一度開けたら再利用できない構造になっている。
 かつてはもっと簡便な箱に入っていた。