2010-04-03

玉屋

 京成佐倉駅前の一方通行を高台に向かって上り突き当たりを右折、スーパーマーケット「乃ぐちや」前の小径を左折し、突き当たりの直前でもう一度左折するとウナギが売りの「割烹 玉屋」(千葉県佐倉市鏑木町148/ 電話:043-484-0045)の看板が見える。
 バイクを玉屋専用駐車場に入れてから、石段まで戻り数段下りると左手に入り口がある。

 入り口に掲げられた高札風のお品書き。

 入り口を入りさらに石段を数段下りると開け放しの玄関と鮮やかな赤い敷物の出迎えを受ける。
玄関に入ると直ぐに『どちら様ですか?』
 予約がないとダメなのかと思いながら、予約はしていないが一人だと告げる。席の一覧が書かれているのだろう、ボードを見ながら『どうぞ』の声。ここは履き物を脱いで上がる座敷席しかないようだ。上がり框に腰を下ろしブーツを脱ぐ。上がり框の右手は調理場に続いているのがチラリと見えた。

 仲居さんの後について廊下を進む。
 通された部屋は床の間がついた四畳半。部屋の外で川の流れるような音がしているので仲居さんに尋ねると障子の外にある池に水が落ちているのだという。建物は古くて傷んでいるがイイ風情だ。

 出入り口の板戸には孔雀が描かれている。印刷された襖紙が貼ってあるのかも知れないが水の音といい孔雀といい四畳半だなァ。一人でいるのは勿体ない気分になってくる。

 床の間の向かい側に嵌められた障子は横にスライドする雪見障子付きで、外の庭が見えている。横式の雪見障子は今までに見たことがないなァ。

 障子を引いてみるとなるほど床下にまで伸びている池があり、庭の上の方から落ち込んでいる水が川音のように聞こえていたわけだ。池には大きな日本ナマズが何匹か泳いでいたがいずれ食卓に上る運命なのだろうか。

 ブーツを脱いでいるときに注文を聞かれた。法事の客や花見の客でたて込んでいるので、決まっているのなら伺っておくという。
 せっかくブーツを脱ぐのだからと思い特上うな重を頼んでおいた。入り口の高札にある標示プラス消費税で2625円。
 先ず肝吸い。豆腐が入っている。この豆腐、風味が無くて邪魔なだけ。肝も苦みが全くない。うな重のタレ。辛目はいいのだが口に微かに塩味が残る。醤油の塩味だろうか体調のせいだろうか?
 ご飯。佐倉の米は不味くはないはずだが、やや水気が多いのかキレが悪いというか粒立ちが悪い。蒲焼き。身が固いとは言わないがもう少し柔らかくてもいい。特上ゆえだろうが蒲焼きの三切れは多すぎた。これは注文した方が悪い。

 建物の古さや風情を差し引いた「うな重」勝負なら、好みもあるだろうが玉屋の「特上うな重」より竜ヶ崎「奈可川」の「上うな重」か栗橋「好多家」の「竹うな重」に軍配を上げたい。

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