2017-10-28

Cliff Side Jazz Night

前職からお付き合い頂いている高橋さんに誘われて横浜元町の「クリフサイド」へ。一歩会場に入るとそこは淀んだ空気の漂う昭和レトロの世界。
演奏は高橋さんの古い友人がメンバーで参加しているアマチュアのビッグバンド "Swing Forest Orchestra" と井元理恵のヴォーカル。初めて聞く井元さんのヴォーカルが印象に残った。
懐かしの地、新丸子で一杯やっていて終電車をミスってしまった。

2017-10-27

ブレードランナー2049

一作目の公開が1982年、もう35年も前になる。
二作目も一作目と同じように眼のアップで始まり、文句なく面白かった。



映像は今回も目一杯凝っている。一作目に出てきた折り紙のシーンも健在だった。



今回の作品は人間とレプリカントの間に起こった秘密を解明する物語。



35年経てば他人事では無いけど、デッカー小父さんもヨレてくるのはしかたがないナァ。

2017-10-25

DNP秀英体活字倉庫

ggg(ギンザ・グラフィック・ギャラリー)の「組版造形 白井敬尚」展の一環として企画された「秀英体活字倉庫見学会」に参加、大日本印刷久喜工場まで行ってきた。参加者30名。
併せて大日本印刷久喜工場のオフ輪と凸版輪転、無線綴じと中綴じの製本ラインを見せていただいた。
活字倉庫に保管されている活字の量の多さに圧倒されっ放し、大変な文化遺産が保管されていた。未整理の活字ケースは一つ一つシュリンクしてあった。市ヶ谷から久喜への移送に際し、活字がバラバラになるのを防ぐための処置だという。
より多くの文字好きにこの遺産を見てもらいたい。久喜までいかなくても今までのように市ヶ谷で見ることができるといいのだが企業としての都合もあるのだろう。

写真は秀英明朝体初号活字と秀英体生誕百年記念誌。

2017-10-20

猿の惑星:聖戦記

「猿の惑星」シリーズ三作目。
グランドマスター 」もそうだったが、この作品もズット雨か霧のシーンでカラッとした場面がない。
家族を人間に殺された猿のリーダー・シーザーが、仲間を安全と平和に導くのか、殺された家族の復讐に走るのか、その葛藤を描いている。
全編を通して、シーザーの目付きに惹きつけられる。



猿と人間の種を賭した争いに、何故、口がきけない少女が一人、猿の集団に加わるのか、最後まで分からなかった。
本編ラストでシーザーが死んで、その子供がこの女の子ノバと仲良く遊ぶシーンがあったので、多分、続編の仕込みなんだろう。
映画としては先週見た「ドリーム 」の方が面白かった。

2017-10-13

ドリーム

東西冷戦下の1960年代初頭、アメリカとソ連は熾烈な宇宙開発競争を繰り広げる。



アメリカは人工衛星でも有人宇宙飛行でもソ連に先を越されてしまい、NASAは計算係として優秀な黒人女性を募集する。



多数の計算係と共に採用されたキャサリン・G・ジョンソン(タジラ・P・ヘンソン)、ドロシー・ヴォーン(オクタビア・スペンサー)、メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)の三人は、当時まだ色濃く残っていた人種差別に直面する。



やがてその実力を認められたキャサリンは白人男性しかいないNASAの宇宙特別研究本部で中心的な役割を担うようになる。



計算係頼りだった複雑な計算や解析を担うために、NASAが採用したメインフレーム"IBM 7090"はドロシーが関わるまではまともに動かない。



1962年、職場を離れていたキャサリンの頭脳でNASAは宇宙飛行士ジョン・グレンを乗せた人工衛星の打ち上げに成功する。



見終わって、原題の "Hidden Figures" の意味がよく分かった。
時代の最先端を行く科学者や技術者の集団NASAに、厳然と人種差別があったことに驚くが、それもアメリカの一部。

2017-10-09

皇居東御苑

大手門前に 10:00am 集まったのは11名。皇居東御苑内、ノンビリ歩いても汗ばんでくる散策日和。



中にはン十年ぶりの再会になったという者同士、名前を聞いて『アッ』と納得する者、三度の癌手術から生還した者と多士済々の瀬下、規矩、久野夫妻、川浪、追立、高島夫妻、羽田、菅原。



東御苑散策は口実で目的はこちら。三菱一号館庭園A16に移動してワイン三昧。店には迷惑なほど賑やかに長時間居座ってしまった。

2017-10-08

新匠工芸会展

高松で作陶を続けるビル (William Vogler) が入場券を送ってくれた、東京上野の東京都美術館で開催されている第七十二回 新匠工芸会展は10月14日まで。



◆ 象眼文壺 大地の夢の時/ウイリアム・ヴォーグラー
Billに作品の写真を送ったら、これは彼の作品ではないことが判明。主催者の手違いで作品カードと作品が取り違えられていた。作品がBillの手元に戻ったら写真を送ってくれることになっている。


象眼による模様の一部を拡大。

2017-10-07

柳家花ん謝 独演会

Jazz&Bar Concertを会場にしての落語独演会、演者は柳家花ん謝。演目は「寝床」と「中村仲蔵」。
来年秋には真打ち昇格が決まったという。マクラの観客への迎合が無くなり硬さがとれれば座はもっと良くなるだろう。

2017-10-06

小林雅子展

「あなたのために用意された物語」とサブタイトルが付いた「小林雅子展」の会場、天王洲セントラルタワー・アートホールへ(10月28日まで)。小林雅子さんには作品にもご本人にも既に金谷でお目にかかっている。会場には書籍を題材と材料にした作品が並んでいた。


◆ 華氏451度
使用書籍:レイ・ブラッドベリ著「華氏451度」、マルクス・アウレーリウス「自省録」、プラトン著「国家」、ショーペンハウエル著「知性について」、ダーウイン著「種の起源」


◆ 知識の城壁
使用書籍:魚介の図鑑、草花の図鑑、ファーブル著「ファーブル昆虫記」



◆ 不思議の国のアリス
使用書籍:ルイス・キャロル著「不思議の国のアリス」



◆ 森は生きている
使用書籍:サムイル・マルシャーク著「森は生きている」



◆ 死の棘
使用書籍:島尾敏雄著「死の棘」


これも作品かと思ったら『今回の作品に使用した書籍の文庫版を並べただけで、読みたい人は手に取って読んでください』と小林さん。併せて『本を切り刻むことに後ろめたい想いもあるけど……』とも漏らしていた。



書籍を題材にした最初の作品「銀河鉄道の夜(宮沢賢治著)」も受付の台の上に飾られていた。



明るい会場に並ぶ書籍を題材にした作品の一つ一つに向き合い、「本と読書」の世界の怪しげな一面を覗くことができた。
レセプションが終わる頃、柳さん荒木さんにも再開できた。

西澤利高展

なかなか会場にたどり着けなかった東京ガーデンテラス紀尾井町での「西澤利高展」。
作品の前の受付と受付嬢は作品に含まれない(念のため)。
その受付嬢はなんと今年の春、金谷で作品 にお目にかかった半澤さん。この世界も狭い。

◆ 無題/Untitled/2017年
展示されている作品は初めて見るテイスト。いつの間にこんな作品を作ったんだろう。

2017-10-01

フェリーチェ・ベアトの写真

朝から快晴。DIC川村記念美術館へ。
幕末から明治にかけて横浜を拠点に江戸や長崎など各地で風景や風俗を撮影したフェリーチェ・ベアトが残した写真約180点と、併せて日本の初期の洋画も展示されている(12月3日まで)。



「フェリーチェ・ベアトの写真」展のパンフレット。