タスポが7月1日より導入され自動販売機でタバコを購入する際にタスポなるカードが必要になった。私のようにタバコを吸わない人間にとってはどうでも良いことだが、この仕掛けはどう考えてももおかしい。
タスポの提唱者は誰なのか調べてみた。タスポ公式サイトによればタスポの運営主体に社団法人日本たばこ協会、全国たばこ販売共同組合連合会、日本自動販売機連合会が名を連ねている。タバコの流通に関わる団体だ。
タスポの目的は、これも同サイトによるが未成年者に自動販売機でタバコを買わせないことを目的とするとある。未成年者をタバコを買いにやるときは当然カードを持たせるだろう。購入と喫煙をゴッチャにしている。未成年者の喫煙や飲酒が増えてきているのならそれは教育や躾が上手くいっていないからであって、販売の仕組みが原因ではないはずだ。
タスポ反対という声に気づかなかったが、喫煙者が組織化されているという話は聞いたことがないので大きな声が上がらなかったのかもしれない。それにしてもタスポ導入と普及キャンペーンのコストは何処から出ているんだろう。元をたどればたばこの代金からだろう。
小学生低学年の頃から繰り返しタバコの有害性を教えたほうが良いに決まっている。それとも自明のことすら学校では指導することができなくなっているということなのか? 躾や教育というソフトでは対応できないからタスポカードというハードに頼るってことの現れなのかもしれない。
写真はタスポが導入されている最新のタバコ自動販売機。