2008-08-31

冠水のランウエイ

 先週来から続いた豪雨で関宿滑空場のランウエイは完全に水没。昨年も台風とそれに続いた雨で滑空機はおおよそ二ヶ月間格納庫やトレーラー住まいだったが今年はどうなるのだろう。
 ランウエイから見上げた空はいつの間にか高く、雲にも秋の気配が漂っている。
 新格納庫の中では佐藤さんが一人汗をかきながらJA2274のメンテナンス中。ランウエイでこの機体を見たことがないので佐藤さんに聞くと航空ショーなどのごく限られた機会でのみ公開してきた機体とのこと。高度のアクロバット滑空が可能な機体だと言うからきっと高性能機なのだろう。
 JA2274の設計はスイスのメーカーによるもの。日本で13機ほどライセンス生産されている。この機体がその第1号機であることを示すプレートが機体の内部に取り付けてある。
 プレートによればNIPPI(日本飛行機株式会社)による製造で製造番号は1001、まさしく1号機の証だ。羽布張りとFRP製の機体ばかり見てきたのでスチール板の機体が珍しい。
 新格納庫の外ではDimona JA2407が機体整備を受けている。右翼を機体に嵌合するときの不具合を改修する作業が進められている。
 エンジンもメンテナンスを受けるようで両サイドのエンジンフードは大きく開かれたままだった。