銀座「文藝春秋画廊」で升本猛くんが個展「四季彩々『メルヘンの詩』」(8月29日まで)を開いていることは既に書いたが、この日はワイワイ騒ぐばかりで彼の作品をじっくりと見る時間がなかったので会場を再訪した。
一、二階の壁を埋める作品群は「童画」と分類されているようだが、それらは彼独自の整理されたシンプルな線と透明感溢れる色彩で描かれた風景画の世界だった。本人に作品の画材を尋ねると、意外にもポスターカラーを使っているという。作品に近づいて細い線をよく見ると溝引きを駆使しいることが見てとれる。
写真は「イスタンブール彩景」。