2011-04-10

菅原 隆彦 彫刻展

 メタル・アート・ミュージアムの前は通路に沿って咲くレンギョウが真っ盛り。
 3月11日に起きた東日本大震災の被害があったのではないかと北詰館長に伺うと、展示中の三木俊博さんの作品が何点か陳列台から落下して割れたという。
 屋内の二階と屋外の展示場に展示する予定だったという三点の大きな作品は、搬入時期が震災直後だったために搬入車輌のガソリンを手当てすることができなかった、と会場に居合わせた作家の菅原さんと北詰館長がホントウに残念そうに教えてくれた。
 当初予定されていた規模を縮小しての「菅原 隆彦 彫刻展」(4月17日まで)だった。
 ◆Untitled 5 (11 x 8.5 x 3cm)
 磨き上げたムクの鋼塊にグラインダーで格子が彫り込まれている。
 会場にいた作家の菅原さんに以下の作品群の制作方法を尋ねた。
 グラインダーで等間隔にスリットを入れた角鋼棒を折り曲げながら積み重ねてガス溶接して完成させているという。
 ◆Untitled ‘2011-2 (46 x 17cm)
 ◆Vortex Form ‘2011-2 (15 x 12 x 8.5cm)
 ◆Vertex Form 102 (10 x 23 x 13cm)
 ◆Vertex Form (6 x 23 x 13cm)
 『水芭蕉が咲いてるよ』の言葉に北詰館長の後をついて行く。作品が展示されていない屋外展示場の片隅で鉢植えされた水芭蕉が白い花を付けていた。

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