杏橋さんに教えてもらった「紙幣と官報 2つの書体とその世界」は王子の「お札と切手の博物館」で3月8日まで。
国立印刷局王子工場の左隣に建つ「お札と切手の博物館」は王子駅から徒歩5分。
「紙幣と官報 2つの書体とその世界」のポスターと展示品の写真はお札と切手の博物館のホームページから拝借した。
第108回国会衆議院議員仮議席表の組み版(左列)。
縦450×横605㎜で印刷局が行った組版のなかで最大のもの。座席を表す罫線を扇形に組んで、その中に議員の名前の活字が一文字ずつ組んでいる。組み版は矩形に、と思い込んでいた眼には衝撃の組み版だった。
大蔵隷書体の写植文字盤と下図(中列)。
昭和20年代に紙幣の書体は隷書体に統一され「大蔵隷書」と呼ばれた。写真植字の導入に伴い紙幣や国・公債に使用するための文字盤として「大蔵隷書体」約400種が作られる。現在はDTPに対応したOpenTypeフォントが開発されており、4000字を超える文字種を持っている。
日本銀行兌換銀券 旧10円札(右列)。
題字の「日本銀行兌換銀券」には「銀」という文字が二つある。この紙幣の文字を担当した高田忠周は、その二つを異なる字形にして視覚的に変化をつけている。
常設展示の紙幣と切手の歴史も面白かった。
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