山形田で暑気払いをして、37度を越す暑さにメゲルこともなく「立花光朗 彫刻展」が開催されている歌舞伎座裏の「えすぱすミラボオ」へ(8月15日まで)。
今回は今までの作品よりも余計なものを削ぎ落として、どの作品も纏っているオーラのようなものが見える。今年の立花さんは階段を登ったナ。
◆十一指 明(180 x 70 x 60d)
「十一指 明」の頭部
「十一指 明」の頭部(別角度)
会場には作家の立花さんと今回の展覧会を企画した風戸さん、8日に小松庵総本家 銀座で作品を見せていただいた下向さんがいたので記念撮影。
上総国に「十一指の森」と呼ばれる森があります。生えている木は、杉や檜などの植えられた木ではなく、椚・橅・楢・楠などの広葉樹です。
森の一角に大きな長屋門を持つ邸宅があり、徳川家康が鷹狩りの際に立ち寄り、お茶を飲んだと言われています。また、樹齢三百年を超える巨木が幾本か生えています。
「十一指の森」の木は、生まれて五十年で魂を持ち、百年を超えるとその洞に「人の姿」を宿すと言われています。月のない夜、稀にその「人の姿」を表すことがあり、その姿は人と見分けがつきません。ただ一つの違いは足の指が十一本あることです。そのためそれは、足を見せません。やがて木が寿命を迎え、消えていく時、足までの姿を露わにします。
会場の木の像は、「十一指」の物言わぬ「人の姿」です。(会場のチラシより)
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