2021-04-04

ブータン 山の教室

気軽に訪問することができない国、ブータンの寒村を舞台にした映画はノマドランドに似た匂いを持ったお勧めの作品。初めて聞くブータンの言葉は、モンゴルと韓国の会話を足して二で割って、中国語の香辛料を振りかけたような印象だ。
現代のブータン。歌手としてオーストラリアに渡ることを夢見ている見習い教師のウゲン・ドルジ(シェラップ・ドルジ)は、上司からルナナに赴任するよう告げられる。
首都ティンプーからバスと徒歩で8日間、気の進まないままウゲンは途中まで出迎えてくれた村人と一緒にルナナに向かう。
ティンブーからルナナまでの風景はこの映画を見てもらうしかない。
辿り着いたルナナの校舎は立派だが、中は荒れ放題で満足な教材もない。
直ぐにティンブーに戻るつもりが、宿舎に迎えに来た学級委員のペム・ザム(本人)に乞われるまま授業を始める。
「勉強したい」子供たち、「勉強させたい」村長や村人達と過ごすうちにウゲンは自分の役割を自覚して行く。

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