2008-04-12

霞ヶ浦周辺

 随分暖かくなってきた。一年ぶりに霞ヶ浦歩崎を目指す。国道6号線を離れてJR土浦駅の東側に回り土浦港を過ぎて霞ヶ浦浄化センターの前まで来ると「うなぎ山中」の小さな立て看板に気づいた。ここを通る度に気になっていた看板だ。
 看板に従って右折、浄化センター横の細い道に入る。道はすぐに未舗装になり左側に収穫も終わり水面が光るばかりのレンコン畑が続く。
 少し心細くなってきたところで最初に見た看板と同じような看板が行く先を示している。立て看板に導かれて無事店にたどり着くことができた。
 立て看板はどれも小さいのでボケッと走っていると見落としてしまい店までたどり着けないだろう。
 バイクを店の前に止めて中を覗くと張り出した屋根の下にテーブルが並んでいる。さらに奧の藁葺き屋根の下から「いらっしゃいませ」の声がする。
 昼には未だだいぶん早いが(11時になったばかりだった)じきに用意できるというので案内されるまま店の中に入りテーブルに着いた。
 店内は小さな座敷とテーブル席が四つしかない。分かりにくい立地といい気取らない店構えといい地元の人が相手のうなぎ屋のようだ。
 土浦港の近くにある運動公園野球場で高校野球の県大会が開催されているそうで、昼からは混んでくるだろうと近所のおばちゃんのような店員さんがお茶を入れながら教えてくれた。
 「上と特上しかないけどいいですか」とい言うので「うな重(上)」を注文した。¥1,500円(消費税込み)。身はシッカリ気味でタレは気持ち甘いがこれもありか。小鉢の酢バスが思いの外いい。肝吸いが塩辛いのはこの一杯だけと思いたい。
 少しノンビリと食休みをしてから歩崎公園まで湖岸沿いの道を走る。湖面を渡ってくる風ももう冷たくない。湖岸には釣り糸をたれる人がずらりと並びボートを出す人もいる。
 帰りに回った阿見飛行場の近くまで来ると菜の花が一面に咲いていた。菜の花畑の奧にうっすらと見えるのは筑波山。