2008-06-12

The Session at Parisdor

 初めて足を踏み入れた砂町銀座。都営地下鉄新宿線を「大島駅」で下りて丸八通りを南へ。「小名木川」を超えて5分あまり行くと銀色の可愛らしいゲートの上に「砂町銀座」のサインが載っているのが見えてくる。そのゲートの向こう隣が目指す「Parisdor」だ。
 会場になった店は喫茶店のようだ。黄色い日除けにはカタカナで「カフェ・パリスドール」とある。
 中村力哉(keyboard)、渡辺おさみ(percussions)、金子雄生(cornet他)のユニットが狭い会場にゆったりとした時空間を作り出し、予定の時間はあっと言う間、本当にアッと言う間に過ぎてしまった。トランペットを演奏する雄生くんは何度も見ているが、アフリカ(といってもきっと何処か限定された地域があるのだろうが私にはそれを知る知識がない)の楽器をノビノビと楽しそうに演奏する姿を初めて見た。パーカッションの渡辺おさみくんが刻む切れの良いリズムと良くうたう中村力哉くんのキーボードとともにカラフルな音場を生み出していた。
 リラックスした演奏者、丸八通りを往き来する車の音、狭いフロアにヒザを丸めて座る聴衆。これぞ砂町銀座ならではのジャズライブ、お世辞抜きに楽しいライブだった。