2009-08-29

特異な日本建築?

 この夏に入ってからずっと気になっていたがとうとう明日30日で終わってしまう「日本建築は特異なのか -東アジアの宮殿・寺院・住宅-」。バイクを引きずり出して佐倉の国立歴史民族博物館まで舞い戻った炎暑の中を走った。
 中・韓・日の宮殿・寺院・住宅それぞれの分野・地域での共通点と特異点を分かりやすく陳列・展示した好企画だった。
 意外だったのは伝統建築技術が後世に上手く伝承されなかった中・韓と、それが現代まで上手く受け継がれてきた日本の違い。この違いは社会の仕組みの違いによるところが大きかったという説明だ。
 具体的には『公権力による技術の伝承を図った中・韓が政治組織の変遷と共に建築技術を伝承する組織が衰退していったのに対し、日本は大工という民間の技術者集団にこれを委ねたため技術の伝承と共にその向上も見られるようになった。』というもの。
 じっくりと展示を見て回ったので博物館を出たのが1時半過ぎ、この時間になったら昼食はもうあそこしかないな!
 写真は国立歴史民族博物館の入り口。