東京都写真美術館入り口までの通路右手の壁は巨大な写真が3枚貼ってある。
写真はその内の一枚、ロバート・キャパ「オマハビーチ D-デイにノルマンディー海岸に上陸するアメリカ部隊 1944年6月6日」。
入り口手前の壁に目的の写真展『木村伊兵衛とアンリ・カルチエ=ブレッソン 東洋と西洋のまなざし』(2月7日まで)の大きなポスターが貼ってあった。
ポスターになっている二人の写真をインターネットで見つけたので同じように並べてみた。それぞれがお互いを撮ったもので、どちらも知られた写真だ。
左:アンリ・カルチエ=ブレッソン「木村伊兵衛」1954年。右:木村伊兵衛「アンリ・カルチエ=ブレッソン」1954年。
偶然ではないのだろうが二人ともカメラマンカメラマンした出で立ちをしていない。街の中に溶け込みやすい服装をしているということなのだろう。
以下の2枚も二人の代表作。インターネットで見つけたものだが、今回の写真展会場でもオリジナルプリントを見ることができる。
木村伊兵衛「本郷森川町」1953年。
アンリ・カルチエ=ブレッソン「サン・ラザール駅裏、パリ」1932年。
会場の最後のコーナーに額装された二人のコンタクトプリントが並んでいた。巨人のコンタクトプリントを見る機会は滅多にないだろう。これはじっくり見た。思い返せば、自分のコンタクトプリントを人に見せるなんてことは考えたくもないことだった。力量が分かってしまうし、それは恥ずかしさが伴うことだったから。
久しぶりに、本当に久しぶりに銀塩写真のオリジナルプリント展を見た。デジタル・カメラとインクジェット・プリンターに慣れきってしまった眼に豊かな調子を持った銀塩プリントの世界が押し寄せてきた。
まとまったブレッソンのオリジナルプリントを見たのは京王百貨店を会場に朝日新聞社と全日本写真連盟の主催で1966年10月7日-19日に開催された『アンリ・カルチエ・ブレッソン 決定的瞬間・その後』以来になる。
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