この夏一番の暑さだったというこの日「東京芸術大学・筑波大学の芸術交流 第十回金属彫刻新鋭展 prana」(7月31日まで)を見にメタル・アート・ミュージアムまで走る。走っていても停まっても確かに暑かった。
◆酒井 恒太(筑波大学)/IMAGE -human being-、-crow-
人体を構成している針金の解けかけた端をカラスが咥えている。人体を見つめているカラスが怖い。
◆馬場 絢女(筑波大学)/プール(ブロンズ)
この作品を見ていると落ち着かない気分になるのは、上半身を前屈みに立っているからか。歩行中の一瞬を捉えているのかもしれない。
◆原 雅俊(東京芸術大学)/風(ステンレス、砂)
不規則で細かいスジで傷つけられた表面がステンレスの板を柔らかく軽いモノに見せている。翼のようにも見える。
◆深澤 明日香(東京芸術大学)/群生
アニメーション映画の一コマを想い浮かべてしまった。
◆若林 摩耶(東京芸術大学)/太陽(銅、ガラス)
顔はガラス粉を吹きつけてあるので大理石のように見える。冠にも色ガラスが嵌め込まれていた。タイトルとは裏腹にヒンヤリとした印象は表情のせいか。
◆渡部 直(筑波大学)/I AM(樟材に着色)
妙に存在感があるのは写実的な表現のせいばかりでもなさそうだ。この作品だけが木を使っている。
0 件のコメント:
コメントを投稿