赤信号で停車する度に、朝の冷気で痛くなった指先をグローブごとエンジンヘッドに当てて暖をとりながら到着した栗橋の大利根滑空場。
滑空場のランウエイは枯れ草とクローバーやオオイヌノフグリが斑を作り、ヒバリが天空向けて駆け上がる。
ランウエイの脇には忘れられたように、出番のない赤錆びたグレーダーが春の陽射しを浴びている。ここ、大利根滑空場に通い始めてからずいぶん立つが、未だ一度もこのグレーダーの活躍する様子を見たことがない。
数日前にSAF飛行クラブの関口さんから『集合場所:大利根滑空場、集合時間:2330Z …』と言うメールを頂いていたので朝7時過ぎに家を出た。
会場となる大利根滑空場には2320Z(8:20)に到着。既にランウエイの端で五島さんが携帯電話で何処かと連絡を取っておられる。
そのうちに一人二人とクラブの皆さんが顔を揃え始め、関口さんご夫妻もクラブカーでやってきた。
今月の23日に加須市・騎西町・北川辺町・大利根町の一市三町が合併して新「加須市」になる。その前に各市町の首長にJA2407 "Dimona"に乗ってもらい、それぞれの行政区域を上空から視察してもらうということらしい。
昼頃に風が強い南風に変わるという天気予報でその催しも急遽中止。先ほどの五島さんの連絡は関係各方面への中止の連絡だったようだ。
予定が首長招待フライトから"Joy Flight"大会に変更となり、峰岸さんの隣の座でひばりの上を飛んで頂いた。
上空で峰岸さんから"Lazy Eight"なる曲技飛行を何度かご馳走になった。これは、降下して左方向に急旋回・急上昇、機体が水平になったところでもう一度降下して今度は右方向に急旋回・急上昇したように感じたが実際はどんな動きだったのだろう。多分8の字を描くような動きだったのだろう。
不思議な浮遊感を体験した後はピュア・グライダーが一機もいないランウエイに向かった。
風が南向きにならないうちにと五島さんと原さんを乗せて大利根飛行場に向けて飛び立つJA2407 "Dimona"。
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