2009-05-31

雨のランウエイ

 江戸川の土手に沿って走り国道16号線の下をくぐった辺りで空を見ると、グライダーが一機低い雲の下に張り付くように飛んでいた。
 関宿滑空場にお邪魔したのは2ヶ月半ぶり。
 土手を上ってランウエイを見渡すと先ほど見かけた上空の一機も下りてきた。ピストカーも撤収のため土手の斜面を登るところだ。ランウエイのグライダーもこの空模様で撤収の準備を始めている。
 しばらく眺めていたが雨脚が強なってきたので引き返すことにした。

2009-05-27

金子雄生Solo Vol. 1

 八丁堀「七針」は気をつけないと見落としてしまいそうな場所にある。
 理髪店の角を曲がって「オリエンタルビル」と染め抜かれた青いヒサシがついた入り口から地下に降りると、そこが「七針」だ。
 今夜のプログラムは「金子雄生 Solo Vol. 1」。
 早めに会場に着いたら雄生くんが一人音出しに集中していた。初のソロ・ライブなのにストレスもプレッシャーもないようで、『この会場、音の響きがいい。』と一言。
 自称「トランペット奏者」のライブはマルチプレーヤーとしての彼の面目躍如。
 最初の演奏は草原の夜明けを思わせる出だしから、一気に30数分を吹き抜けた凄い演奏だった。
 最後の演奏のその最後に、古い友人だという清水達生さん(ドラマー)が韓国の太鼓「チャンゴ」で雄生くんとセッション。
 夜明けで始まったライブが深更に及ぶ熱い祭りで終わるという心憎い演出で、雄生くんにとっては不本意なアンコールの拍手が続いたのだった。

2009-05-23

健歩大会

 健康保険組合主催の「健歩大会」に参加してきた。開場は舞浜駅前。
 アトラクションは一切利用せず周囲を一周しただけだったが「ジュビレーション」に引っかかってしまいスタート地点のワールド・バザールに戻るのに2時間近くかかってしまった。
 大会の趣旨に沿った参加はできたようだ。

2009-05-22

自由美術新人賞展

 残る会期も一日となってしまった「自由美術新人賞展」で鳥海さんにお会いしてきた。もちろん作品もじっくり見せていただいた。
 銀座の美術会館・ギャラリー青羅で開かれている「自由美術新人賞展」は自由美術会の企画によるもので、展示されていたのは昨年、国立新美術館で開催された「第72回自由美術展」において新人賞を受賞した鷲巣瑳環さん、満武京子さん、鳥海淳子さん、奥村拓朗さん達の作品。
 写真は展示作品中で一番好きな鳥海さんの作品「a la nuit」と鳥海さんご本人。
 青羅からの帰り道、有楽町ガード手前の舗道で制服姿の四五人の高校生が白い箱を囲んで『ワイワイ・キャーキャー』やっているところに出くわした。覗いてみると箱の中はドーナツ。誰がどれを食べるのか揉めているところだった。
 『こんな所で食べないで公園に行って食べたら?』と声をかけたら黄色い声で『ここがイイの!』
 余計なお世話でした。

2009-05-20

箱根(3)

 朝からうるさいくらいの下手な♪ホー・ホケキョ・ケキョ・ケ… ♪にパティオでしばらくお付き合い。ここで朝食も悪くないと思ったがサービスの計画はないそうだ。
 駅の改装とともに一新された箱根湯本駅構内の土産物店に並ぶ土産物は、寄木細工のような伝統的な土産物も残されていたが殆どが新顔に替わっていた。
 電車の時間まで箱根湯本駅改札口の脇から入れる「箱根カフェ」で時間調整。座ったカウンターの目の前には箱根登山電車の大きな模型が飾ってあった。
 説明カードに『箱根登山鉄道モハ1型 寄贈:日本工業大学駒沢高等学校』とあったが高校生達の作品なのかも知れない。

2009-05-19

箱根(2)

 富士を望むにはあいにくの薄曇り空だったが、それでもロープウエイで大涌谷まで登ってくると裾の広がりを見せてくれた。
 早雲山駅から利用したケーブルカーの1両目運転席。
 電車が動き出すと一目でそれと分かる50歳代の鉄道ファン達によってあっという間に視界はふさがれてしまった。
 宿は小径を挟んで「和奏林」の真向かいにあるイタリア料理が売りの「ビオーレ」。朝のうちに荷物を預けチェックインしておいたのでそのまま部屋へ。写真は急な傾斜天井のビオーレのロビー。
 荷物を解いてから温泉に浸かりに和奏林に戻る。
 ビオーレでの食事にHaut-Médoc 2001年のフルボトルを1本頼む。どこのChateauだったか忘れてしまった。写真も撮らなかったしラベルももらってこなかったので不明のまま。栓を抜いたときの香りは『おっ、これだ!』と思ったが、時間とともに印象が薄れていった赤だった。料理は以下の通り。

 本日のアンティパスト 5種盛り合わせ(鶏肉の酢和え、鯛のカルパッチョ、帆立のフライ、タラバのズッキーニ巻き、???)
 黒毛和牛もも肉のカルパッチョと新緑野菜のサラダ
 5種あるパスタから選んだ薩摩シャモと茸のオーガニックトマトソース ブッジリ
 イサキのオーブン焼き フルーツトマト、ルッコラ添え バジルソース
 御殿場産 豚ヒレ肉のベーコン巻き ピッツアイオーラソース
  (写真をとらずに食べてしまった。)

 7種のうちから一つ選んだお好みのデザートは何だったか?
  (写真をとらずに胃の中へ。)

 カモミール

 自家製パン数種

2009-05-18

箱根(1)

 昨年1月以来の箱根行き
 箱根湯本駅の様子がすっかり変わっていた。かつて改札口があった辺りは階段になっており新しい改札口は2階にあるらしい。新たにエレベーターとエスカレーターも設置されている。駅の外に回ると未だ工事中の部分が残っていた。
 新緑に包まれたアプローチは今夜宿泊する「和奏林」。ウグイスが緑に隠れて息を継ぐのを惜しむようにさえずっている。
 この夜、「箱根山 原酒」「箱根山 上撰」とともにテーブルに並んだ料理は以下の通り。

 一、先 付
     南瓜とグリーンピースの二色寄せ
      海老 水前寺海苔 とんぶり 旨出汁 
     春香和え
       帆立貝 つぶ貝 蕨 笹打葱 生姜酢
 先付けがテーブルに並んだ段階でもしや和奏林の料理長、替わったんじゃないかと思いながら箸をとった。

 一、吸い物 霙仕立て
     白魚と姫皮の真丈揚げ
       鳴門人参 椎茸 若芽
       口 木の芽
 一、造 里
     鮪小角 鮃昆布〆 烏賊鹿の子 青柳
       芽物色々 山葵
 一、凌 ぎ
     浅蜊飯玉寄せ
       玉葱 浅葱 御手洗餡
 と、ここで料理を運んでくれるフロアー係氏に声をかけたら、今年3月で前任の料理長が定年退職、現料理長に替わったとのこと。それまで無かった「凌ぎ」が出るようになったのは3月以降のことだと教えてくれた。

 一、焼き物
     福子焼き浸し
       アスパラ 筍 貝割菜 酢取り茗荷
 一、炊き合わせ
     海老真丈重ね蒸し
       春芋 蕗 針柚子
 一、強 肴
     鶏肉香草焼き
 一、酢 物
     鶏笹見と軟骨のてっぽう和え
       独活 芹 ラディッシュ
 一、食 事
     こしひかり
     香の物
 一、留 椀
     赤出汁仕立て
       岩海苔 豆腐
       口 粉山椒
 一、水菓子と甘味
     盛り合わせとずんだ餅

2009-05-15

ESEC 2009と打ち上げ

 ESEC 2009三日目。
 過去出展してきた当展示会のうち、今回の来客者の中味が一番濃く強い手応えを感じた三日間だった。
 重いカメラと脚立を下げて取材に見えたフォトグラファー嬢、レンズを向けることには慣れていても向けられることには慣れていないようで脚立の上でこの照れよう。
 午後も3時を過ぎた頃お隣のブースからお盆に載せて運ばれてきたベルギー白ビール"VEDETT EXTRA WHITE"は、本日これが3杯目。
 ベルギー大使館のクルックさんお気遣いありがとうございます。そして三日間の会期中は毎日ご馳走様でした。貴方のお国のビールはホントに美味しいビールです。
 展示会終了後のブース撤去も迅速に進み新橋烏森口へ移動。「千年の宴」で行われた我等が「打ち上げお疲れさま会」に騒々しい向かいの部屋から突撃してきた珍客が二人。
 対応に困るほどのご機嫌振りだったが最後までその理由が分からなかった。単なる酔客だったのかも知れない。

2009-05-14

ビールサーバー

 ESEC 2009二日目。
 麻生首相が「100年に一度の経済危機」だと言っている世界的な不況が影響して来場が大幅に減ると予想していたが「冷やかし」の来場者が減っただけのようだ。その分、マジメ(真剣)に新しい技術(情報)を求めて来場している人の姿が多いのが、自社のブースに立っているだけでも分かった。
 自社ブースのお隣はベルギー政府が出展しているフランダース地方のIT関連企業集団をサポートするブースで、展示会初日の昨日から文字通り近しくさせていただくことになった。
 午後3時を過ぎるとお隣のベルギー政府ブースでベルギービールが振る舞われる。この誘惑には勝てず勧められるままに大きめのプラスチックコップを重ねてしまった。
 ベルギーブースのコーナーに並ぶビールサーバーとコーヒーサーバー。

2009-05-13

ESEC 2009から江戸っ子へ

 今年もやってきたESEC 2009(組込みシステム開発技術展)。今日から三日間、東京ビッグサイトで開催されている。今回は勤務先が出展したブースにフルで張り付くことになった。
 どんな出会いがあるのか楽しみだ。
 展示会後は立石に移動、「江戸っ子」で疲れを癒す。
 カウンターの隣では店に相応しくない若いOLの二人連れがグラスになみなみと注がれたボール(ここではハイボールをボールと呼んでいる)を前に焼き鳥をぱくついている。こちらには恐れ多くてレンズを向けることができなかった。
 江戸っ子では焼酎と炭酸があらかじめ頃合いよく調合されたハイボールが、サーバーから直接グラスに注がれる。
 写真右に写っているガラスのジャーは江戸っ子の名物ママさん専用のマタタビが入っている。

2009-05-12

豆腐餻

 「紅あさひ」の「豆腐餻 古酒仕込」でハバティーニを一杯。豆腐餻の雲丹のような香りと古酒がもたらすコク、ハバティーニのラムのキレが見事にマッチ。未だ明るいBlossomのカウンターに沖縄とカリブの風が吹き抜けたか?

2009-05-09

dippin' dots

 ちょうど一年前に発売されたらしいが、縁がないので今まで知らなかったアイスクリーム(?)。カラフルなタピオカのようだが、口に入れるとシャーベットみたいな舌触りだった。
 カラフルだが合成着色料は一切使用していないという、アメリカ生まれの"dippin' dots"、どうやって造るんだろう?

2009-05-06

Live at キンのツボ

 「キンのツボ」で『ジャズ トランペットナイト』を楽しんできた。
 いつもステージばかりを撮影しているので、開演前のドラムスの席から厨房側を撮ってみた。ノレンが掛かっていない左半分はガラスが嵌め込んであり中で店主が名物の焼き鳥を焼いている。
 今夜の演奏はトランペット、ピアノ、ベース、ドラムスによるカルテット。
 ここ「キンのツボ」ではもう何度も演奏している沢田治行さん、トランペットとフリューゲルホーンを持ち替えての熱演が続いた。
 沢田さんとは古くて長い付き合いの森士朗(モリ・シロー)さん。初めてお会いしたときはギターを演奏していたし我が家にはモリ・シローのリーダーアルバム(CD)もある。なのに今夜はピアノだ。
 初めて彼のピアノを聞いた。ギターの演奏とはずいぶん違う熱いキータッチを見せていた。
 ベースの谷克己さんは「キンのツボ」オーナーのお兄さんと聞いた。
 サポートに徹した演奏はお人柄か。「キンのツボ」ライブ・スケジュールには頻繁にお名前が出てくる。
 この日もベルベット・ヴォイスで「Very Thought Of You(君を想いて)」を披露してくれたドラムスのForris L. Fulford, Jr.さん。別れ際に、次回は違う歌を聴いてみたいとお願いしておいた。
 飛び入りで初々しい演奏を聴かせてくれたトランペッターは沢田さんの教え子、吉岡三四朗くん、高校一年生。
 谷さんに替わって入ったベーシストは花輪春比古さん。沢田さんの別ユニットでしばしば「キンのツボ」で演奏している。今日は初めてウッド・ベースを抱き寄せる姿を見た。
 このお二人も飛び入りで熱演した安田達郎(ts)さんと岸本弥士(tp)さん。

2009-05-01

Live at JAZZY

 日本橋のジャズ・バー"JAZZY"が今月で店を閉める。
 店の見納めも兼ねネギちゃんのユニットに会ってきた。入り口の"JAZZY"の四角い看板も今月いっぱいかぁ。
 カウンターは枝に並ぶジュウシマツさながら、勤め帰りのJAZZYファンが背中を並べる。テーブル席はこれから来る客を待っているようた。
 タッチが優しいピアノの佐藤麻子さん。
 ギターは呑み仲間でもあるネギちゃんこと根岸徹さん。
 ベース下山田守一さん。
 ドラムス芦澤充紀さん。
 トランペットの岡部正二さんはネギちゃんに乞われての飛び入り演奏。
 岡部さんはネギちゃんもメンバーの別ユニットのリーダーでJAZZYの常連でもある。ベテランの演奏する姿には渋い味がにじみ出ている。
 後半のセッションからはようやく駆けつけたテナーサックスの萩原聡さんをフューチャーした演奏が続き、一杯になったテーブル席からはリクエストが飛び出す盛り上がりだった。