2009-08-31

雨ランチ

 勤務先が入っているビルの地下一階は和風ダイニングバー「忍亭赤坂」、ランチ以外でここを利用したのはここが開店してから数回と数えるほど。
 しかしこの夏は今日のように昼食時に雨が降っていると迷わず降りて行く。理由はこの張り紙だ。 
 これがそのランチ。意外だが春巻きが美味しい。もちろん温野菜の上にのせたおろし牛しゃぶもランチとしては申し分ない。これでワンコインなら毎日雨でもいいと思ってしまう。

2009-08-29

KAOLY個展

 メタル・アート・ミュージアムでは「KAOLY個展-光の谷の風景-」(9月6日まで)が開かれている。
 屋外に展示されている「UNTITLE」、焼き継いだ鉄の棒と焦げた杉板の境目が生々しい。見続けているとこちらの肌にヒリつきを覚えるのは火傷を連想するからだろうか?
 屋内展示場の「木葬」を見ての第一印象『これは絶対若い女性の作品だな!』。「UNTITLE」では肌がヒリついたがこの作品では体の奥の方で鈍痛に似たものを感じるのは埋め込まれてゆく重みか?
 作家はこの作品のタイトルに「葬」の字を使ったが、角度を変えて見直すと「誕生」の匂いもしてくる。これが作家の本来の狙いなのかもしれない。「UNTITLE」に感じたヒリ付きも隣り合う「生と死」に通じる主題が隠されているからだろう。
 入館時に頂いたパンフレットに作家名が見あたらなかったが、メタル・アート・ミュージアムのホームページでこの個展に関する記事を参照したら、その中に今村香織さんの名前があった。経歴から察して未だ若い作家のようだ。

い志ばし

 ということで、空きっ腹を抱えたまま歴史民族博物館を後にして、うなぎ蒲焼「い志ばし」へ直行。席が空くのを待つ人達の多さに今までに整理札をもらう前に何度もめげてしまっていたが、今日は食べるぞ。
 意気込みが効いたわけではなく2時に近いという時間帯の故、さほど待つことなく店内へ。注文は上うな重、1,575円。蒲焼きは炭火で焼いているためかいい香りだ。特上うな重との違いはメロンが付くか付かないかだと言ったのはメタル・アート・ミュージアムの北詰館長だが、吸い物が肝吸いではなかったこと以外はなるほどその通りだった。
 店の裏手、駐車場の隅にホテイアオイで埋まったコンクリート製の水槽があるのだが花をつけた株が幾つも浮いていた。
 開店前に整理札を配るくらいの人気店だが店の人達の対応はいつも飾らず気持ちいい。ここに人が集まるのはうなぎの味と値段だけが理由ではないのだ。

特異な日本建築?

 この夏に入ってからずっと気になっていたがとうとう明日30日で終わってしまう「日本建築は特異なのか -東アジアの宮殿・寺院・住宅-」。バイクを引きずり出して佐倉の国立歴史民族博物館まで舞い戻った炎暑の中を走った。
 中・韓・日の宮殿・寺院・住宅それぞれの分野・地域での共通点と特異点を分かりやすく陳列・展示した好企画だった。
 意外だったのは伝統建築技術が後世に上手く伝承されなかった中・韓と、それが現代まで上手く受け継がれてきた日本の違い。この違いは社会の仕組みの違いによるところが大きかったという説明だ。
 具体的には『公権力による技術の伝承を図った中・韓が政治組織の変遷と共に建築技術を伝承する組織が衰退していったのに対し、日本は大工という民間の技術者集団にこれを委ねたため技術の伝承と共にその向上も見られるようになった。』というもの。
 じっくりと展示を見て回ったので博物館を出たのが1時半過ぎ、この時間になったら昼食はもうあそこしかないな!
 写真は国立歴史民族博物館の入り口。

料亭仕込み

 何が料亭仕込みなのかというとこのすっぽんスープの缶詰。
 先日、TabelaとFACTORYでご一緒した鳥海淳子さんからお土産として頂いたものだ。
 彼女が新たに立ち上げたビジネス拠点「株式会社セ・マニフィック」で取り扱うつもりで取り寄せたサンプルを頂いてしまったようだ。一緒に受け取ったチラシには『ミシュラン三つ星の料亭と同じ高級すっぽんを使用!』とある。
 暖めてこのまま食するか、鍋か炊き込みご飯の出汁として利用するか、茶碗蒸しかおだまき蒸しの出汁にしても良さそう!

2009-08-27

LIVE / ky

 Tabelaで腹ごしらえをしていよいよジャズ・ライブ会場へ。演奏会場はTabelaの真後ろ「FACTORY」なのでまことに都合が良い。
 出演者はインプロビゼーション・ジャズ・ユニット「ky」のヤン・ピタール(Yann Pittard/Guiter、Oud)、仲野麻紀(Alto Saxophone、Metal Clarinet)にユーグ・ヴァンサン(Hugues Vincent/Celo)が参加。
 演奏に先立ち1996年に制作されたドキュメンタリー映画"Jazz Collection: Bernard Lubat"が上映された。監督はEric Pittard。Pittardって何処かで見た名前だナ?
 先日ギャラリー・オカベで初めてkyの二人に会ったときに仲野麻紀さんからこの映画のことを聞いたのだが、その時Yann Pittardさんのお父さんの作品だと話していた。
 60分のドキュメンタリーを36分に編集したものが上映されたが、それでも充分Bernard Lubatの音楽の世界に触れることができた。
 短い休憩の後に始まったライブ最初のステージはkyのデュエットによる演奏。エフェクターを積極的に使ったYann Pittardさんのギターに仲野麻紀さんの艶を抑えた骨太のAlto Saxophoeが絡んでゆく。
 そして後半はステージにCelo奏者のHugues Vincentを迎えてのトリオによるインプロビゼーション。所々にkyのもう一つの演奏テーマ、エリック・サティ(Erik Satie)の作品が顔を覗かせる激しくもお洒落な演奏だった。
 ジャズのインプロビぜーション演奏というと小難しい印象を持つがky + Hugues Vincentの演奏は確実なリズムに乗ったうねるような音で時を忘れさせてくれた。
 帰り際に受け付けカウンターの前に並んだkyの音楽CDから、今日演奏された曲の中で印象に残った"Recto verso"(邦題:表と裏)という曲が収録されている最新アルバム「無口なうたとおしゃべりな音楽」を購入、その場でジャケットに仲野さん、ピタールさんにサインしてもらった。

Tabela

 インプロビゼーション・ジャズ・ユニット「ky」の演奏会場が開くまでの時間を利用して腹ごしらえ。場所は渋谷宇田川町の「Tabela」、お相手は鳥海淳子さんと川口ひろみさん。
 席について最初に頼んだのが飲み物で、初めて聞く「オーガニックビール」。舌触りと香りは地ビールのエールに近いか。
 初めの一皿は映画「未来の食堂」に出てくるというオーガニック・キャロットのサラダ。細かく刻まれているが、もろ人参。口にした後に爽やかさが残ったのはオーガニックだから?
 人参の下に敷いてある葉、噛むと菊の香りがしたが名前が分からない。
 kyの音楽を聴くにはしっかり食べておかないと、ということで次がスペアリブ・ライス。スペアリブは肉が軟らかくしっかりとした濃い味付けだったが美味しかった。
 注文するのをどうしようかと迷って結局頼んだホタテとトマトの冷製パスタ。
 ゴーヤーがアクセントになって素麺のように細いパスタが迷いを吹き飛ばしてすんなり腹に収まってしまった。
 そして最後の一皿が4種のチーズピザ。ここにも菊のような葉がたっぷりのっていた。周囲がこんもりと盛り上がったピザはモッチリとした歯触り。イタリアンレストランではないが丁寧な生地作りをしているのだろう。
 三人で食べるには注文しすぎではないかと心配された料理だったが、終わってみれば皿の上には何も残らなかった。これで心置きなくkyのライブを聴くことができる。
 Tabelaは渋谷の繁華街を少し外れたUPLINKの一角にあるが、その分落ち着いて酒と料理を楽しむことができそうだ。

四季彩々「メルヘンの詩」

 銀座「文藝春秋画廊」で升本猛くんが個展「四季彩々『メルヘンの詩』」(8月29日まで)を開いていることは既に書いたが、この日はワイワイ騒ぐばかりで彼の作品をじっくりと見る時間がなかったので会場を再訪した。
 一、二階の壁を埋める作品群は「童画」と分類されているようだが、それらは彼独自の整理されたシンプルな線と透明感溢れる色彩で描かれた風景画の世界だった。本人に作品の画材を尋ねると、意外にもポスターカラーを使っているという。作品に近づいて細い線をよく見ると溝引きを駆使しいることが見てとれる。
 写真は「イスタンブール彩景」。

2009-08-24

にわかクラス会

 銀座の文藝春秋画廊で「四季彩々『メルヘンの詩』」が開かれている(8月29日まで)。作家は下関で活躍する升本猛くん。
 会場に来ている彼を連れ出してにわかクラス会とあいなった。会場はライオン銀座七丁目店。駆けつけたメンバーは左から升本、狩野、北原、牧野、矢次、布施、池田の諸氏。二人のご婦人は升本くんの個展をサポートするために駆けつけてくれた、同くんの熱心なファンだと聞いた。

にわかセッション

 仕事を終えてギャラリー・オカベに寄ってみた。
展示は先週紹介した「扇谷一穂 個展」(8月29日まで)だが、閉館寸前のギャラリーでは、奥の方で話の花が咲いていた。
映像と音楽のコラボレーションについて語り合うオカベのスタッフ・タカノさん、扇谷一穂さん、映像作家Tristanさん、ギター奏者Yann Pittardさん、アルトサキソホン奏者・仲野麻紀さんとオカベのグッチさん。この面白そうなセッション、時間の関係で最後まで参加できなくて残念だった。
Yann Pittardさんと仲野麻紀さんは今週の27日(木)、渋谷アップリンク・ファクトリーで「LIVE/ky」と題したライブ演奏をするジャズミュージシャン達。

2009-08-18

FONDA DE LA MADRUGADA

 扇谷一穂個展のオープニングパーティーの後、先遣隊としてヤスダさんと一足先に神宮前の"FONDA DE LA MADRUGADA"に移動。メキシカンレストランだ。
 コロナビールとピリ辛アボガドのディップGuacamole(グァカモ-レ)でスタート。
 Pollo a la Parrikka(ポジョ・アラ・パリーヤ)は鶏の網焼き。
 このあたりから酒がワインとマルガリータに変わる。マルガリータはウエイトレスChanmiさんの勧めによりジョッキで注文。このマルガリータが実によかった。
 テーブルの間をぬいながら、リクエストにも気軽に応じてくれる"Trio Azteca"の皆さん。
 目の前で歌ってくれたErika Bibiana Velazquez Guerreroさんのヴォーカルがとてもキレイだったのでテーブルに出されたCDを買ってしまった。
 ギャラリーオカベから流れてきたヤスダさん、タカノさん、扇谷夫妻(ギャラリー・オカベで個展を開いている扇谷一穂さんのご両親)、カワグチさん。
 右端は何かと気を遣ってくれたスリランカから来ているというウエイトレスのChammiさん。ご本人から言われるまでずっとメキシコの人だと思っていた。

扇谷一穂 個展

 会場のギャラリー・オカベが何時もより華やで可愛らしい。扇谷一穂さんの個展会場だ(8月29日まで)。
 天井から下がる大きなモビールを見て彼女のお母さんが創作人形を発表していた時代を思い出した。

2009-08-17

この先にある本のかたち

 テーマに惹かれてACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)の主催になるフォーラム『この先にある本のかたち』に出席した。
 1998年10月に発足、2000年1月に幕を閉じた「電子書籍コンソーシアム」の活動以来、書籍出版の電子化に必要なフォント(文字)で浅からぬ関わりを持ってきた者にとって外せないテーマだったが、あいにく電子書籍の目に見える具体的な形に対する提言に触れることができなかった。
 しかし、電子書籍普及を促進するための法の整備や書籍の電子化とその利用に対する国民のコンセンサス形成、インターネットの利用といった電子書籍が普及してゆくために必要な環境に対する、今まで目を向けたことのなかった考え方を知ることはできた。
 写真は今回のフォーラムをコーディネートした岡本真氏(ARG)、基調報告をした長尾真氏(国立国会図書館館長)と司会の内田麻里香氏(東京大学工学部)。
 下の写真は指定討論を展開した金正勲氏(慶應義塾大学)、津田大介氏(ジャーナリスト)、橋本大也氏(ブロガー)。
 金正勲氏からは、韓国で9年前から著作権(著作者・コンテンツ)保護のために図書館保証金制度が導入されているという紹介や、それに伴う日本とは異なる公共図書館の著作権への対応も論じられた。日本の現状はOpt-In(事前許諾)だが、電子図書館の普及にはOpt-Out(事前許諾不要)を推進すべきではないかとの投げかけもあった。
 津田大介氏の『出版社の機能、編集者の存在意義を見直そう』という趣旨の発言は、必ずしも執筆者だけでよい出版物が作られるわけではないという執筆者サイドからの強いメッセージに聞こえた。これはアナログ出版であれデジタル出版であれ変わらないことだろう。

2009-08-15

あさがお

 今朝、北千住駅からスポーツジムまでの抜け道で見かけたあさがお。ペットボトルを利用した水やりが夏休みの宿題を思わせる。
 本郷にいた小学生時代、毎年夏になると庭の塀の幅一杯に朝顔の種を蒔いていたのを思い出した。
 伸びる蔓のために篠竹を何本も塀に立てかける。やがて板塀一面が朝顔の葉で埋まる。毎朝咲いた花の数を数えて「あさがお日記」に記録するのが夏休みの宿題だったことまで思い出してしまった。

2009-08-14

鳴き比べ

 今月初めに旅順を訪問したときに聞いたミンミン蝉の声が何か違うなぁと気になっていたので、地元のミンミン蝉と比べてみた。
 先ずは旅順のミンミン蝉。203高地に登ったときに録画したもの。

 こちらが今朝録画してきた地元松戸市の蝉。どう違うか分かるだろうか?

 旅順のミンミン蝉の方がせっかちに鳴いているように聞こえる。

2009-08-13

怪談乳房榎

 来年4月で閉館する歌舞伎座。その歌舞伎座さよなら公演「八月納涼大歌舞伎」の最終幕は三遊亭圓朝の怪談噺「乳房榎」。馴染みのない外題だが「牡丹灯籠」や「累ヶ淵」と並ぶ圓朝の傑作の一つだそうだ。
 川畑さんのお声掛かりで出かけたのだが会場前で合流するはずの彼女とその友人達には会えなかった。一幕見席で¥1,200。
 中村勘三郎演じる一人三役、絵師 菱川重信、下男正助、蟒三次の早変わりを楽しむ。最後の幕は大量の本物の水(本水というようだ)を使った滝の場面で、この幕が開くと場内がどよめいたほどの迫力だった。
 早変わりの圧巻は最後の滝の場面で蟒三次と下男正助の大立ち回り。蟒三次も下男正助もここまで勘三郎が早変わりで演じているが最後に二人が並ぶ。もちろん常にどちらかが代役なのだが『今はこちらの役が勘三郎だぞ。』と思いながら舞台を追う。
 最後に滝の前で力尽きて倒れたのが勘三郎演じる蟒三次、赤子を抱いて花道に向かう代役の下男正助。その下男正助が花道にかかるところで最後のせりふを言うのだが、これがなんと勘三郎だった。
 場内は滝の幕が開いたときよりもさらに大きなどよめきと大喝采。何時すり替わったのか誰も気づかなかったようでイリュージョンを見ているようだった。
 「怪談乳房榎」については「はなしの名どころ」と「板橋区の公式サイト」に詳しく紹介されている。
 舞台の写真撮影が御法度と言うことで、あいにくだが芝居の写真はない。

2009-08-12

キャピトル東急ホテル

 この週末にお盆休みを控えて都心から人が少なくなり始めた。我が勤務先のオフィスも半数以上が休暇中で終日シンとしていた。
 仕事帰りに山王下の交差点まで降りてみると、鳥居の向こうに大分高くなってきた「キャピトル東急ホテル」が夕日を浴びていた。

2009-08-09

中野梨園

 今年も中野梨園の季節がやってきた。お盆休みを控えて大忙しの直売店に収穫が始まったばかりの「幸水」が並んでいる。
 裏の梨畑には袋掛けされた小振りな実が摘果の時期を待って枝下に並んでいた。お目当ての「かおり」の時期まで未だ一ヶ月ある。

2009-08-07

黒雲

 急に雲が厚くなり雷を伴った激しい雨が降り出した。これで今夜は少し涼しくなるかナ?
 昨日の大連から戻って直ぐの通夜に続き今日の葬儀・告別式、二日間ともフォーマルな服装がきつい暑さだった。心筋梗塞を発症してカテーテルの処置と投薬を受けていた故人だが、その投薬の服用を怠っていたらしい。そのために脳梗塞を起こしてしまったようだ。
 日頃から海釣りを趣味にしていた義弟は私より年若だったのに逝ってしまった。自分の健康状態を過信していたのだろう。もって他山の石としよう。

2009-08-06

大連空港

 大連空港で帰国便を待ちながらノートPCを開いていると、横からモニターをのぞき込みながら少年が『日本人?』と聞いてきた。逆に『君は中国人かな?』と問い返すと素直な笑顔を返してくれた。
 これから母親と日本で仕事をしている父親に会いに行くという泓麟 (Honglin) くんは11歳。母国語の中国語の他に日本語、英語、韓国語を操る国際人だった。

2009-08-05

市庁舎と人民広場

 黄河路と新開路との交差点の近くにある東北地方料理(農村料理)の店「庄稼院食府」で夕食をすませてから、直ぐ近くにあるライトアップされている大連市政府庁舎まで足を伸ばしてみた。
 民生街を挟んで市庁舎の真向かいは市民の憩いの場になっている人民広場でまだ夕涼みを楽しんでいる人達がいた。

2009-08-04

哈爾浜路

 古い日本人家屋が残るという哈爾浜路(ハルピンろ)の両側は見る影もなく、古い建物の殆どは再開発のために取り壊されているか、捨ておかれて廃墟と化していた。
 哈爾浜路そのものも路地と言った方がよいくらいの細い道だった。

白酒 釣魚臺

 夜は劉丹さんが自宅に招待してくれた。お母さん手作りの餃子とお父さんが大切にしていた特別な白酒「釣魚臺」(Diao Yu Tai)をいただいた。
 「釣魚臺」といえば国賓館だが、この白酒の箱には『賀 中華人民共和国建国五十周年 釣魚臺国賓館建館四十周年 特制』と金の箔押しがしてある(「特制」は原文のまま)。
 劉丹さんのお父さんによれば、茅台酒を作るメーカーが作った特別な白酒で政府の限られた関係者にお祝いとして配られたものだそうだ。
 そんな貴重な白酒を手作り餃子の助けを借りて空にしてしまった。

2009-08-03

鑫源馿肉館

 友好路に入り目に留まった赤い字の看板「鑫源馿肉館」。
 窓際で女性が二人並んで手際よく包子を作っている。美味そうだ。
 朝から歩きづめで気づいたら昼時。迷わず店に入る。
 テーブルが3つしかない小さな店だったが家族でやっているらしい。
 包子は皮がしっかりしていて中は小籠包のように挽肉と肉汁がたっぷり。
 蒸篭に包子が10ヶ入って8元(約120円)、凱龍ビール3元(約45円)、計11元(約165円)のいいランチだった。

2009-08-02

中国国際啤酒節

 星海広場で開かれているビール祭り。正しくは「中国国際啤酒節」。中国のビールメーカーは地元の大連と北京、哈爾浜、青島の各ビール会社が出店していた。
 入場料は一人10元。
 通路の右側にはビール会社の大テントが、左側には中国各地(台湾も)の銘品を売る屋台が並ぶ。
 時間と共に老若男女(文字通り、杖にすがったお祖父ちゃんから乳母車の乳児まで)が集まり、ビールだけではなく、マンション販売のテントや車を展示しているテント、書籍を売るテント、中国各地の屋台を冷やかしている。多分ビールをコアにした博覧会なのだろう。
 『香飄飄章魚小丸子 北海道美食』は「好い香りのタコ焼き」とでも言うのだろうか、その看板の下で売っているのは紛れもない「タコ焼き」。しかし何で北海道?
 「泰国昆虫宴」の張り紙があったので覗いたら蝉のサナギやサソリ、ムカデの串焼きが並んでいた。
 蝉のサナギの串焼き。
 サソリの串焼き。
 ムカデの串焼き。
 蜘蛛の黒焼き。
 アサヒビールのテント入り口に立つ浴衣を着たマネキン嬢、日本人離れしたスタイルで二人がよく似ているので聞くとやっぱり『中国人で、双子です。』と言う返事。
 ビール会社のテントに入るのに一人100元で瓶ビール6本とか、300元で飲み放題・食べ放題という所もあった。アサヒビールのテントは飲む分だけ頼めばよいというので腰を落ち着けることにた。