2006-08-26

中野梨園

 千葉県道鎌ヶ谷松戸線を五香から初富に向かい自衛隊松戸駐屯地前の新京成線の踏切を渡る。渡って直ぐ左手の道路脇に『梨直売』の幟が出ていればそれが営業中の印の中野梨園だ。
 メタル・アート・ミュージアム御宿に行く時は必ずこの店(梨の時期だけの営業でそれ以外は車庫になっているとご主人)の前を走る。
 昨年夏の終わり頃初めてこちらで「かおり」を購入した。大きなものになると直径20cm、重量2kgほどにもなる「かおり」は大きめの夕張メロンと同じくらいのボリュームでしっかりした甘味と高い香りが特徴の梨だ。
 今年は天候が不順だったため作柄が悪く昨年のような立派なサイズは望めないとご主人。これからの収穫だがそれも殆どが既に予約完売という状況なのだとか。「かおり」は1955年過ぎに茨城県の農業試験場で新興と幸水を交配して作られら品種だという。幸水や豊水と言った普通の梨の4倍も大きく味も香りもいいがそれなりに世話も大変で、接ぎ木でしか増やせないので一度に沢山は作れないという。
 梨は実をつけた枝を2,3年に一度すべて切り落として新しい枝を芽吹かせないと実が付かなくなるということ、芽吹いた枝は一本一本木の上に張ってあるネットに絡ませる必要があると言うこともご主人から聞いた。さらに梨の栽培にはこうすれば確実な収穫につながると言う定石がなく天候の影響を大きく受けるので未だに手探りですとも話していた。
 大きなビニール袋にずっしりと入って¥1,000円は産地(店の直ぐ横手)直送の特別価格で近所の人達の御用達のようだが残り少ない中から一袋分けてもらった。今朝摘んだという実はみずみずしく爽やかな甘味が口の中に溢れた。
 中野梨園は千葉県道鎌ヶ谷松戸線に面し広い駐車スペースもあって入りやすい。
 店内は集果場そのものと言った趣だが宅配便による配送を頼むこともできる。
 何時も気持ちよく対応してくれる中野梨園ご主人夫妻。

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