2005-06-18

紫陽花と時計草

 この週末は梅雨も一休みするという予報を信用してそろそろ見頃になっているのではないかと麻綿原高原の紫陽花を見に出かける。今までに何度も走っている麻綿原高原だがまだ一度も紫陽花の季節に出かけたことがない。雨の時期に落石が多く縁石も崩れているような細い山道を走る物好きは少ないだろう。
 案の定上総牛久のマクドナルドで休憩するまでにずぶ濡れになる程ではなかいが何度も降られた。休憩中も外を走る車のワイパーが動いているのが見える。この調子では麻綿原高原も降っているのではないかと案じられ落ち着かない。10時45分にマクドナルドを出発する。
 幸い会所のT磁路、麻綿原高原への入り口の辺りは今朝から全く降っていないようで道が乾いている。それでも道が細く急になるに従って山肌から滲み出た水がいたる所で山道を黒くまだらにしている。
 麻綿原高原の紫陽花はまだ時期が早かった。全山を覆う紫陽花の写真を、と意気込んで出かけて来たがポツンポツンと咲いているばかりで、ほとんどがまだ白っぽい蕾だ。咲いている数少ない花の色が鮮やかに見えるのはここが山の中で空気が汚れていないせいだろうか。
 麻綿原高原を左折して天津小湊に出る。途中で天津神明神社を見学したため御宿の「石松」には着いたのは12時30分過ぎになってしまった。混んでいるだろうと思いながらドアを開けると誰も客がいない。『今日はヒマなのよ。』とカウンターの中から女将さんが顔を出した。
 今日の「石松定食」はカツオ、きんとき、いなだ、まとだい、くろだいの刺身。野菜の煮物とイカの塩辛にみそ汁と漬け物付き。まとだいには山吹色をしたチーズのような肝がのっていた。味も海のチーズと言えばいいだろうか。初めての味だ。
食べてしまってから写真を撮ればよかったと思った。同じ魚は出ないだろうが写真は次回にしよう。
 帰り際に「石松」の外の壁を変わった花が咲く蔓がはっているのに気がついた。店の女将さんに聞くと野鳥が種を落としていったらしい「時計草」だという。
 直ぐに根付くから持っていきなさいという言葉に甘えて1mほどもらってきた。帰宅してからとりあえず花瓶に入れてみた。ずいぶん沢山つぼみが付いているが果たして咲くだろうか。

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