2009-12-04

UDデザイン・シンポジューム

 「認知とデザイン」のタイトルの元、青海MEGAWEBでユニバーサルデザイン・ビジネスシンポジュームが開催された。トヨタ・ユニバーサルデザイン・ショウケースの一角に設けられた会場は、講演が始まる頃には参加者で溢れるほどになった。
 東京大学 大学院情報理工学系研究科 知能機械情報学専攻 國吉康夫教授による「身体が振る舞いを作る ~ロボットを通してみる、かたちとインタラクションの創発的関係」という長いタイトルの基調講演で非常に面白いロボット研究に出会った。
 以下は講演の中で印象に残ったロボット(ヒューマノイド)研究に関連したフレーズ。
 『ふるまいは身体が決める。脳ではない。』
 『構造が内包する仕組みがスムーズなふるまいを実現する。』
 下の写真はスクリーンで紹介された動画の一部だが、瞬発力を必要とする一連の動作をコンピュータ・プログラムによらないで実現している。
 このヒューマノイドは関節部を伸縮させるエアポンプの制御で跳び起きる。
 始めのうちは上手くいかないのだが、同じ動作を繰り返す内にこの写真のように成功する。失敗して体勢が崩れたときの姿勢が何とも人間臭くて親近感を感じてしまった。
 写真はIntelligent Systems and Informatics Lab.のサイトから拝借している。
 トヨタ自動車のパートナー・ロボットI-REALやWingletの開発プロセス紹介、テクニカルコミュニケーター協会による取扱説明書の改善実例紹介、トライポッド・デザイン代表の中川 聰氏による「右脳は笑う」など興味引かれる発表が続き、最後はDesign Incubator 2009のWorkshopに参加した学生達の作品から受賞作品が発表されて4時間に及んだシンポジュームが終わった。

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