出演者はインプロビゼーション・ジャズ・ユニット「ky」のヤン・ピタール(Yann Pittard/Guiter、Oud)、仲野麻紀(Alto Saxophone、Metal Clarinet)にユーグ・ヴァンサン(Hugues Vincent/Celo)が参加。

先日ギャラリー・オカベで初めてkyの二人に会ったときに仲野麻紀さんからこの映画のことを聞いたのだが、その時Yann Pittardさんのお父さんの作品だと話していた。
60分のドキュメンタリーを36分に編集したものが上映されたが、それでも充分Bernard Lubatの音楽の世界に触れることができた。
短い休憩の後に始まったライブ最初のステージはkyのデュエットによる演奏。エフェクターを積極的に使ったYann Pittardさんのギターに仲野麻紀さんの艶を抑えた骨太のAlto Saxophoeが絡んでゆく。
そして後半はステージにCelo奏者のHugues Vincentを迎えてのトリオによるインプロビゼーション。所々にkyのもう一つの演奏テーマ、エリック・サティ(Erik Satie)の作品が顔を覗かせる激しくもお洒落な演奏だった。
ジャズのインプロビぜーション演奏というと小難しい印象を持つがky + Hugues Vincentの演奏は確実なリズムに乗ったうねるような音で時を忘れさせてくれた。
