2010-12-17

唐園

 今年最後ということで唐園でのランチはコース、2,000円を奢る。
 冷菜の盛り合わせ(糸豆腐・キクラゲ・皮蛋):
 キクラゲは歯触りのコリコリ感が程よく爽やかな酸味が丸優。皮蛋の半透明は口にしたときの味を象徴しているようで臭みもない。
 芝海老のチリソース煮:
 甘味が勝ったソースより辛味が利いた味の方が好みだが、それなら乾焼蝦仁(Ganshao Xiaren)を頼むべきか。丸可。
 上海酢豚(糖醋小排):
 勝手に上海酢豚と呼んでいる。酢豚上海風とか上海風酢豚と「風」とつけるとホンモノではないヨのニュアンスになってしまう。あくまで上海酢豚。
 見たとおり玉葱や人参、パプリカ、パイナップルなどが入った酢豚とは全くの別物。鼻先に迫る黒酢の香りにつられて慌てて口に運ぶと熱いので口中がアヂヂで黒酢にむせる。
 豚肉は食べやすい大きさに調理されている。歯にあたる筋もなく調理にたっぷり使われている上質の黒酢(鎮江の黒酢)の香りが口中に広がる。丸丸優優。
 上海の家庭料理だが手間がかかる料理なので今は作る家も無くなり、上海のレストランでもこれを出す店は無いと店長の陳さん。確かに何度か出かけている北京でも上海でもお目にかかったことがない。
 今年最後の唐園なのでこれだけは外せないと思い別に注文しようと思っていたらコースメニューに入っていた。ラッキー。
 麻婆豆腐:
 麻婆豆腐と言えば山椒の香りと辛さだが、優しい辛さで四川の麻婆豆腐とは別物。特に今日の麻婆豆腐は塩味が強くて丸不可。
 青菜と筍、椎茸の牡蠣油炒め:
 しゃきしゃきした青菜の歯触り、椎茸と牡蠣油の絡みが丸優。牡蠣油で炒めてあるのにサッパリしている。
 とうもろこしのスープ(粟米羹):
 何時もならトロリとしてホンノリした甘味とコクがあるスープなのに、今日のとうもろこしスープの水増ししたような水っぽさはどうしたことだろう。
 上手の手から水が漏れたか。丸丸不可不可。
 芝海老と玉子のチャーハン(蝦仁蛋炒飯):
 見た目はシットリ、口に入れるてパラリとほぐれる。ここまでで十分きつくなっている胃がもっとよこせと言ってくる。丸優。
 杏仁豆腐:
 自家製のフンワリした香り高い杏仁豆腐でランチコースは終わる。丸優。
 杏仁豆腐だけを大きな器で食べたらどうなるだろう。
  以上、料理は全て二人前。

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