「あなたのために用意された物語」とサブタイトルが付いた「小林雅子展」の会場、天王洲セントラルタワー・アートホールへ(10月28日まで)。小林雅子さんには作品にもご本人にも既に金谷でお目にかかっている。会場には書籍を題材と材料にした作品が並んでいた。
◆ 華氏451度
使用書籍:レイ・ブラッドベリ著「華氏451度」、マルクス・アウレーリウス「自省録」、プラトン著「国家」、ショーペンハウエル著「知性について」、ダーウイン著「種の起源」
◆ 知識の城壁
使用書籍:魚介の図鑑、草花の図鑑、ファーブル著「ファーブル昆虫記」
◆ 不思議の国のアリス
使用書籍:ルイス・キャロル著「不思議の国のアリス」
◆ 森は生きている
使用書籍:サムイル・マルシャーク著「森は生きている」
◆ 死の棘
使用書籍:島尾敏雄著「死の棘」
これも作品かと思ったら『今回の作品に使用した書籍の文庫版を並べただけで、読みたい人は手に取って読んでください』と小林さん。併せて『本を切り刻むことに後ろめたい想いもあるけど……』とも漏らしていた。
書籍を題材にした最初の作品「銀河鉄道の夜(宮沢賢治著)」も受付の台の上に飾られていた。
明るい会場に並ぶ書籍を題材にした作品の一つ一つに向き合い、「本と読書」の世界の怪しげな一面を覗くことができた。
レセプションが終わる頃、柳さんや荒木さんにも再開できた。
0 件のコメント:
コメントを投稿