2020-03-06

レ・ミゼラブル

ヴィクトル・ユゴーの小説「レ・ミゼラブル」を下敷きにした作品の類いではなかった。
パリ郊外のモンフェルメイユ。警察の犯罪防止班、クリス(アレクシス・マネンティ)とグワダ(ジェブリル・ゾンガ)に新たな仲間としてステファン(ダミアン・ボナール)が赴任してくる。





移民や低所得者が多く住む危険な犯罪地域と化した、この町はヴィクトル・ユゴーの小説「レ・ミゼラブル」の舞台として知られている。
犯罪防止班が町をパトロールするうちに、複数のグループが緊張関係にあることを察知するが、彼らが立ち向かわなければならないのは大人の無法者達の世界ではなかった。



一人の少年が引き起こした些細な出来事から自体は後戻りできない大きな騒動へと発展する。ラストはラジ・リ監督が観客に向かって直球を投げつけて来て突然終わる。
昨年の第72回カンヌ国際映画祭でポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」と並んでパルムドールを競ったらしいが確かに好い作品だ。

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