羊飼いと風船

チベットの監督ペマ・ツェテンが描いたベットの大草原で暮らす三世代の家族の物語。
既に三人の男の子がいる夫タルギェ（ジンバ）と妻ドルカル（ソナム・ワンモ）の間に四人目の子供が授かる。

そんな折からタルギェの父が亡くなり、転生を信じるタルギェは父の生まれ変わりだと言ってドルカルに子供を産むよう迫る。
不思議な夢を見たドルカルは、家族の将来の生活を案じて夫に黙って堕胎する。
一人っ子政策が進められる中国政府の下、タイトルについている風船の役割がこの頃のチベットの側面を象徴している。

尼になったドルカルの妹シャンチェ・ドルマ（ヤン・シクツォ）は姉の元に帰省してくるが、尼になった理由が何やら謎めいている。