2012-01-21

インド系文字

阿佐ヶ谷「ヴァルト」で32回目の「もじもじカフェ」が開催された。テーマは「インド系文字、その華麗なる系譜」。講師は東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 教授 町田和彦さん。

初めてのインド系文字の話を興味深く聞いた。デーヴァーナーガリー、クジャラーティー、ベンガル、カンナダ、タミルなどのインド系文字の起源を探るとブーラフミー文字にたどり着くという。

それぞれの文字を見ただけではとても同じ起源を持つとは思えないのだが、町田さんが工夫して名付けたという「グラマニメーション」を見て納得した。

日本では『一点一画もゆるがせにしない』と言う表現があるほど文字(漢字)に規範性を求めるが、インドでは全く逆で文字は俗なもので価値が無く、正統な学問ほど文字に依存せず音声で記憶されるものなのだという。

休憩時間に会場のテーブルに並べられた町田さんの著作が販売されたが、もじもじカフェ特別価格の配慮が嬉しい。

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