2018-09-01

日・中・韓タイポグラフィセミナー&シンポジウム

今日は昼前からずっとここ飯田橋の印刷博物館。


グーテンベルクルームで開催された連続セミナー「タイポグラフィの世界」特別企画「日・中・韓タイポグラフィセミナー&シンポジウム —東アジアの漢字書体、その現在と未来—」は、用意した補助席と配付資料が足りなくなるほどの盛況だった。


会場設営と講演内容をチェック中のグーテンベルクルーム。



セミナーのプログラムは以下の通り。

洪允杓(Hong, Yun Pyo)延世大学校国語国文学科教授)
「韓国の宗教とハングル書体」

仏教、儒教、道教、東学、基督教それぞれのテキストで使用されているハングルが、時代や社会的な階級の違いによって発生したハングルを反映しているという話。



蘇精 (Su Jing)台湾国立雲林科技大学漢学資料整理研究所教授
「美華書館の二号ベルリン活字について」

上海美華書館の二号明朝体が実は「マカオ由来、ニューヨーク発注、ベルリン製造、寧波と上海で使用・改造」された活字だったという、今回初めて明かされた秘話。



李起盛(Lee, Ki Sung)ゲオン芸術大学名誉教授・韓国編集学会会長
「韓国文化部書体の開発について」

時代が進むとともに現れたハングル表記の乱れ、その乱れをただしながら如何にコンピュータ上で綺麗なハングルを再現するのか、その葛藤と技術的な困難についての話。

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