2006-02-24

幡随長兵衛

 東銀座の歌舞伎座に入るのはは何年ぶりだろう、最後に入ったのがいつだったのか、あまりにも古いことで思い出すこともできない。
 銀座三越の地下食品売り場で仕込んだ弁当を下げて入場するとすでに場内はほぼ満席、手元のチケットに記された席は何と花道の直ぐ横の席だ。
 今日のチケットは1月末「新宿ゴールデン街劇場」に阿部兄弟の津軽三味線公演を見に行った時にしのさんからもらったものだ。
 午前11時に開演した昼の部の公演がはねたのは午後3時30分。演目は次の四つ。

1.春調娘七種(はるのしらべ むすめななくさ)
2.一谷嫩軍紀(いちのたに ふたばぐんき)
   陣門
   組打
3.お染・久松 浮塒鴎(うきねのともどり)
4.幡随長兵衛(ばんずいちょうべえ)

 幸四郎、吉右衛門、芝雀、玉三郎、橋之助、福助など私でも知っている役者達が座席真横の花道を行き来する。普段は遠い存在の彼らをたいそう身近に感じさせる花道だった。
 歳をとったためなのだろうか、かつて見た時には気づかなかったような役者達の細かな所作まで楽しむことができた。
 しのさんのお陰でリッチな時間を過ごすことができた。

0 件のコメント:

コメントを投稿