気になっていた映画「墨攻」を見てきた。酒見賢一の小説「墨攻」が原作で、1992年から1996年にかけてビッグコミック誌(小学館)に連載された森秀樹(作画)・久保田千太郎(脚本)のコミック「墨攻」が今回の映画の下敷きになっているということを映画「墨攻」の公式サイトを見るまで知らなかった。
中国、韓国、香港、台湾、日本からスタッフやキャストが参加している汎アジアの映画でもあった。映画を通して見えた墨家思想の底流は殺伐としてドライな現代にあって惹かれるものを感じた。ストーリーは単純でわかりやすいのだがヒーローの革離(アンディ・ラウ)は描き方が浅くて人物像が見えてこなかった。むしろ梁王(ワン・チーウェン)や梁適(チェ・シウォン)、巷淹中(アン・ソンギ)に為政者、指導者としての人間くささが感じられた。
写真は公式サイトの壁紙から拝借してきた。
映画を見終わって銀座四丁目の交差点に出てみると大規模な交通規制が敷かれた中「東京マラソン2007」実施中だった。報道によると30,000人が参加した大会だったという。
三越前を走る参加者の長い列は銀座一丁目の先まで途切れることなく続いていた。