2007-03-14

台北 (2)、景福宮

 台北で宿泊している帝后大飯店からワンブロック裏手に夜目にも派手なお寺「景福宮」がある。昨夜、空港からホテルに向かう途中、車の中から見かけて気になっていた寺だ。
 夕食後、タクシーでホテルに戻る途中で「景福宮」の前を通りかかると、Henryさんが最近できた寺だけど見てみようとタクシーを降りたので続いた。
 日光の東照宮よりもゴージャスな色彩、なんとも品のない装飾は寺に入るものを圧倒する。寺の入り口両側にかけられた額の文字に簡体字が混じっているのをHenryさんが見つけた。ここは繁体字を使う文化圏、しかも由緒を重んじるはずの寺なのに。Henryさんの推測は、この寺を建設するときに部材としてできあがったものを中国大陸から仕入れてきたからだろう、その方がコストがかからないからね。
 寺は三階建てで、各階正面にご本尊というべきか金ぴかの像がまつられている。さらに周囲の設備の一つ一つに「参拾満圓」とか「陸拾満圓」(六十万円)という札が貼ってあり寄進を勧めていることだ。既に寄進した人の名前が書き込まれている大きな像(仏像ではない)が何体かあった。
 天井は赤と緑と金色で塗り込められた灯籠がびっしりと並んでいる。寺の入り口右隅に5mほどの自然石により石碑が建っている。これにも寄進額別にランク分けされて寄進した人の名前が彫り込まれている。壱満圓を二人で寄進した人達の名前は一行のスペースに長体で二行、その名前が彫られていた。彫る手間はこちらの方がかかっていると思うのだが?