二日で終わると言われて引き受けたのに、終わるまでに、それも一計を案じて終わらせることになるまでの、十八日間のジャコメッティの葛藤とモデルを引き受けた美術評論家・ロードの心の変化を描いた興味深い佳作。
アトリエの様子や制作中の画家とモデルとのやり取りなども興味深い。
全編手撮りの常に揺れている画面がジャコメッティの苛立ちや不安を思わせるが、見ていてくたびれる。
ジャコメッティはジェフリー・ラッシュが演じている。
ジャコメッティの友人で作家、美術評論家でもあるジェイムズ・ロードは端正な面立ちのアーミー・ハマー。
途中でチラリと日本人哲学者の矢内原伊作も出てくる。
何処で見たのだろう、印象深いジャコメッティのこの姿。
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