2019-01-11

迫り来る嵐

董越(Dong Yue)監督のこれが初長編作品になる「迫り来る嵐」、原題は「暴雪将至」。なんと雨の多い映画だ。始まってから終わるまでズット重苦しい雨が降っている。
1997年。中国の地方の古い製鋼所で警備員をしているユィ・グオウェイ(段奕宏 Duan Yihong)は若い女性の連続殺人事件の捜査に首を突っ込み、犯人を追い回す。



この町を出て香港に行きたがっているユィの恋人イェンズ(江一燕 Jiang Yiyan)にユィが『目をさませ』と言うと『覚めていないのはあなたのほう』と切り返す。
このセリフのやり取りがシュールなこの作品を象徴している。
エンドロールの始めに「2008年、この年は100年振りの大雪で各地で大きな被害があり……」と出てきたが、2007年3月に遼寧省の盤錦で出会った雪が、中国東北地方を襲った100年ぶりの大雪だとかで、エライ目に会ったのを思い出した。

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