松虫寺がらみで続けて出かけた飯野の馬頭観音(飯野観音/東徳寺)、いつ行っても人の姿が無く荒れるに任されているようだ。
畑の中の細い道を辿り奧に東徳寺本堂がある竹藪横に開いた薄暗い口を入る。


夏の日に蝉時雨の中で遊び疲れた後この石段の一番上に腰を下ろし印旛沼を渡ってくる風に和んだのを思い出す。
百数段だったとおぼろげに記憶している石段、今回はせっかくなので自分の足で二度確認してみた。98段だった。創建当時のままのようで、あちらこちら欠けたりずれたりのままで、上る時はいいが下りるときは高さを感じることもあってかなり怖い。




「飯野観音」で知られるこの寺は、飯野山と号し真言宗大聖院の末寺である。
寺の創建等は詳らかではないが、過去帳によれば、元禄十六年(1703年)法印良快をもって中興の祖とし、本堂は文化二年(1805年)法印快盛の代の建立である。
この馬頭観世音菩薩は領内農民の農馬愛護の為、信仰されていた。
さらに常夜灯等から佐倉藩士殊に馬術に関係ある士に信仰され、参詣された霊場であったことが明らかである。
京成臼井駅へ約3.5Km(徒歩約40分)
京成佐倉駅へ約2.5km(徒歩約30分)
昭和五十七年一月
佐倉市
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