目指すは砧公園内にある世田谷美術館で開かれている藤原新也の個展「祈り・藤原新也」は1月29日まで(2023.1.8)。
インドをはじめアジア各地を歩き、アメリカを起点に西欧へと足をのばし、自身が少年時代を過ごした門司港を撮る。旅のはじまりから50年、殺伐とした今の時代、東日本大震災直後の東北を回り、コロナ禍で無人となった街に立つ。これまでに彼が見て来た事象を「祈り」というタイトルに込めた個展になっている。
一部の作品を除いて展示作品の撮影が許可されている。この展覧会を見逃すのはとても勿体ない。
公園内に掲示された「祈り・藤原新也」展の告知ポスター。
『あの人骨を見たとき、病院では死にたくないと思った。
なぜなら、死は病ではないのですから。』
藤原新也の書『死ぬな 生きろ』。
『ニンゲンは犬に食われるほど自由だ
水葬された死者がガンジス川の中洲に打ち上げられ、
それを野犬の群れが食う。
アリの群れが死んだ昆虫に群がる光景と同じように見えた。
その瞬間、わたしはヒトの命の重荷から自由になった。』
『クショ・バクラ大僧正。
チベットからラダックへの逃避行のとき、
民を引き連れ、大蔵経すべてを暗記した偉人。
大僧正のお付きにお願いし、
来迎図のような形の演出写真を撮った。』
館内の様子。
アメリカ。
『One Way』(芸大在学中に描いた絵)。
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