2006-04-10

北朝鮮料理

 たまには変わったところで夕食にしようというS氏の提案で北朝鮮料理にトライした。
 店の名前は『北京平壌海棠花』。北京市の北東、地下鉄環状線と三環東路の真ん中辺り、北京ダックの店『香満桜酒家』の近くにある。スタッフ全員が北朝鮮から派遣されてきている。彼女たちはほとんどが中国語を話すようだが、于くんによると発音が怪しく理解するのに苦労するらしい。全員が平壌の大学で食堂経営学(?)を修めてきているそうだ。彼女たちの対応は表面は優しく親切で丁寧だが、ある種のステレオタイプなものが感じられる。何処で感じるのか分からないが親切さに距離感があるのだ。
 店内は広々として清潔、テーブルはゆったりと大きめだ。店内に入ってすぐに撮影したのが下のカットだが、2枚目を撮る間もなく、ウエイトレスが大きく手を左右に振りながら走り寄ってきた。彼女の仕草で店内は撮影禁止であることが分かった。
 ソウルで経験した韓国料理とはずいぶん様子が違い盛り付けはむしろ中国料理風だ。犬の肉の炒め物やスープが珍しい。炒め物は大久保で一度経験したことがあるがスープは初めてだ。犬の肉独特の臭いがするがまずくはなかった。冷麺は美味しいといえる味では無かった。サザエのような貝の身をざっと切ってキノコなどと一緒に貝の中に戻しスープを足して、アルコールランプで暖めながら飲むスープが美味しかった。
 この店がメインにしている客は北朝鮮から来ている人たちだそうで、中国人は希にしか来ないという。まして日本人を接客したのは初めてだと給仕をしてくれたウエイトレス嬢が話していた。

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