印旛沼に架かる甚兵衛大橋を越えてウナギ街道(464号/宗吾街道)の「うなぎ又兵衛」へ。この街道筋のウナギ屋で、唯一、店の前に橋が架かっている。
入口を入ると左側に「又兵衛」と染め抜かれた藍暖簾が掛かっている。成田山の門前店は佃煮専門の店姉妹店。
お茶と一緒に出された「ウナギのヒレの唐揚げ」。甘口の燗酒が欲しくなった。
座敷の上がり框に置かれたスープストッカーに『こだわりの鯉あら汁、ごじゆうにどうぞ』と書いてある。自家製味噌で米と大豆は成田産、塩は赤穂、美味そうだ。
注文のうな重ができてくるまで頂かない手は無い。
甘くも無く辛くも無く、味噌が実に好い塩梅でフワッとあがる鯉の香りが上品に思えてくる。
この店はウナギを「蒸して焼く」のと「蒸さずに焼く」のとの両方があり、客の好みを聞いてくれる。
「限定大きめうな重」を注文したら蒸さずに焼く「直火焼き」しかできないという。注文を逡巡していたら女将さん風が『未だ店が空いているから蒸してあげましょう。』
待つこと30分、もずく蟹の味噌汁と佃煮の小皿が付いてきた。
膨らんだ期待は一口目で崩れた。タレの裏に隠れたほんの微かに滲む生臭さを見つけてしまった。タレが若いのか深みも無い。
折角気持ちの好い店なのに「ウナギのヒレの唐揚げ」も「こだわりの鯉あら汁」も要らないからウナギでガンバッテ欲しい。
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