自宅前の駐車場を出るときから強くて冷たい北西の風を受けながら水戸街道を北上。バイパスの跨線橋や橋の上、開けた所では寒風に煽られてバイクが隣の車線に流されそうになる。行きも帰りも走りにくく、余計な緊張が伴うツーリングだった。
水戸街道を牛久駅西出口交差点で西に折れ最初の信号を左折、左側二軒目が今日の最初の目的地「うなぎ阪東(牛久市刈谷町2-188-4/電話:029- 872- 7258)」。辺りは静かな住宅街だった。
時計は11時を廻ったばかり。早すぎたなぁと思いながら店の入り口を見ると暖簾が下がっている。重いガラス戸を開けると『いらっしゃい!』の声。
開店直後のようで店主はカウンターに置いた大きめのノートPCをいじっていた。
店主のノートPCはかなり大型の東芝QOSMIOだ。用途を伺うと『趣味でいじってるだけでして…。』とぶっきらぼうな返事が返ってきた。
座席を勧められたがブーツを脱ぐのが面倒なのでカウンターに座り、うな重(松)1,575円を注文。うな重は他に竹1,365円、梅1,050円があった。ノートPCを片付けるでもなくそそくさと厨房に入る店主、言葉遣いは丁寧だがすこぶるつきの取っつきにくさだ。
カウンターから調理場を覗くことができ、うなぎを蒸し・焼く様子を見ることができる。
待つこと30分。タレはわずかに醤油の香りが残っている。濃くはないがやや辛めか。うなぎはフワフワと柔らかい。何が香るのか箸を口に運ぶと、時々仄かに何かの花のような香りが鼻の奥に抜ける。悪い香りではないがうな重では初体験。キリッと粒だった炊きあがりのお米の香りだろうか? 何の香りなのか最後まで分からなかった。
食べ終わった後の印象はおとなしい、優しい、パンチに欠けるうな重だったとも言える。
12時が近づくと入れ替わり立ち替わり予め注文してあったと思われる蒲焼きやうな重を受け取っては出て行く客が続いた。地元の人達に愛されている店の様子がうかがえる。
50歳代後半と思われる地元の仕事仲間らしい男四人連れが座敷席に陣取り、ビール2本、日本酒を冷やで2本(2合)注文。酒と突き出しを持った店主が客のテーブルに酒を置ながら『車の運転をする人は呑まないでくださいネ!』とキッパリ、それも二度も念を押していた。念を押された四人連れは店主に毒づくでもなくお互いに車の運転を押しつけあっていた。
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