2009-04-29

国展83

 国立新美術館は初夏を思わせる明るい陽射しの中でファサードの美しいカーブを際立たせていた。
 今日から5月11日まで同館で開催されている「国展83」は相変わらず展示点数が多く、絵画・版画・彫刻・工芸・写真の全てのジャンルをくまなく見て回るには覚悟と腹ごしらえが必要だ。
 遠目からでも作品のテクスチャーの特徴で直ぐにそれと分かった柳早苗さんの作品は屋外展示場に展示されていた。
 インコをモチーフにした彼女の作品「からだ」は、それと知らずに出かけて来たが「損保ジャパン美術財団奨励賞」を受賞していた。
 『柳さん、受賞おめでとうございます。』
 国立新美術館入り口に『ご理解とご協力 新型インフルエンザ予防のため、手洗いを実施しております。備え付けの消毒液をご利用ください。』の掲示と共に消毒液が備えられていた。
 先週末から世界中で流行の兆しを見せている「豚インフルエンザ」への対応だ。「豚インフルエンザ」流行が対岸の火事で終わってくれればいいのだが、と思いつつ掲示に従って消毒液を使わせてもらった。

2009-04-28

Mae Kong Whiskey (2)

 タイの酒 Mae Kong Whiskey も収まるところに収まると少しは絵になる。開店直後の Blossom のカウンターに置いてもらった。
 Blossom のスタッフ達による Mae Kong Whiskey の評価は悪くなかった。そのうち、この酒をベースにしたカクテルを作ってくれることになった。

2009-04-25

Mae Kong Whiskey

 斉藤さんがバンコクで見つけられなかったというタイの酒、メコンウイスキー (Mae Kong Whiskey)。35度。ウイスキーと言っても麦ではなく米が原料らしい。一口含んでみたが甘口で東南アジアの香りがした。
 Phrom Phong 駅近くのSukhumvit 通りに面した大きなスーパーマーケット"VILLA MARKET"に山と積んであった。750ml入りの大きな瓶が151BT(427円)、小さな方が375ml入りで79BT(223円)。

2009-04-24

スワンナブーム空港

 到着したときは気づかなかったスワンナプーム(Suvarnabhumi)空港の天井は青色。北京空港の赤(朱鷺)色とは好対照だ。
 ところで成田空港の天井はどんな色をしていたっけかな?
 階段もスロープも手摺りも支柱も全部むき出しの金属製。
 なんとも無機的な空気が漂う搭乗ゲート前は、連日35度を越える気温と多湿のバンコク市内のプリミティブな空気とは好対照だ。

2009-04-23

Internet Cafe

 昨日立ち寄ったInternet Cafeは持ち込んだPCを繋げてくれなかったので、AnnaさんがマネージャーをしているSukhunbit通りからSoi 22に入るコーナーにあるInternet Cafeに行った。
 外から見る限り店は2006年9月にお世話になった時のまま何も変わっていないようだ。
 半分しか空かないきしんだガラス戸を開けると、直ぐに自分と気づいたらしく奧からAnnaさんが笑顔で迎えてくれた。恥ずかしがり屋のLimmyさんも3年前より見たが目が少しだけ若くなっているのはどうしたことだろう。

Phra Ram 9 駅界隈

 ホテルの最寄り駅は地下鉄のPhra Ram 9駅だが、その北西一帯を歩いてみた。
 11時を過ぎてからホテルを出たので外はドピーカンの真夏の中へだ。
 Ratchadaphisek通りから中国大使館横手前のSoi Sutthi Pornを西に入る。木陰のテーブル(と言っても涼しいわけでないが)で女性グループがランチ中。何を食べているのか訊いて同じモノを注文した。
 親切に麺のことを教えてくれたNuchさん。
 「Koey-Teqw-Kai-Toon (Noodle with Chicken)」の麺は中華風。スープの味は知っているタイ料理の味とは少し違うようだがこれが日常の味なのかも知れない。35BT。
 Centric Ratchada Hotel前のSoi Yu Charoenに戻って来て、開けっ放しで創業している小さな印刷工場を見つけた。刷り出しのようなものを自慢そうに見せてくれたので、ついでに中も撮影させてもらった。
 薄暗い野菜市場の奧にフードコートを見つけた。カメラを構えているこちらに向かって嬌声を上げている女性が一人。
 近づくと写真を撮ってくれと言うことらしい。カメラを向けるともう一人も一緒にと並んでくれた。このフードコートが職場らしい。
 薄暗い店の奥からロックミュージックの低音がズーンズーン漏れてくる。何をしている店なんだろうと近づいてみた。
 入れ墨姿のお兄さんが黒い布を大きな板に張り付けている。小さな縫製工場らしい。
 黒い布が張り付けられた板は布を同じ寸法に切るため工具のようだ。
 このお兄さんに冗談交じりの身振りで「くわえタバコで仕事はまずいんじゃないの?」と伝えるとはにかみながら慌ててタバコをもみ消して仕事を続けていた。
 奧では若い女性が盛んにミシンを動かしている。この小さな工場の中は黒い布しかない。
 訊くとズボンを縫っているのだというが、公務員のユニホームだろうか?
 今日出会った人達、最初は誰もこちらをウロンな目で見るが話しかけると仕事中の人達もはにかみながら丁寧に受け答えしてくれた。
 観光地よりも日常生活がある街中に入った方が面白いと感じた一日にだった。

2009-04-22

チャオプラヤー河づたいに

 部屋のカーテンを引いたら目の前は大きなショッピングセンター。ホテルとショッピングセンターの間には古い建物が長く横たわっている。
 部屋から見下ろした古い建物の間にあるホテル前の道路は観光客とは縁遠い姿を見せている。一度一回りしてみたい。
 Wat Phra Kaeoで出会った上海から来た4人連れに一緒に写真を撮りたいと頼まれた。こちらを見てはよくわこちらを見てはコロコロと笑っていたが、そんなに面白い顔をしていたのだろうか?
 Tha Tianから乗ったボートで話しかけてきたイングランドから来たという地理学専攻の女子大学院生。
 名前を聞かなかったが終着のSathornまで旅の話、仕事の話が続いた楽しい人だった。

2009-04-21

ウオシュレット

 スワンナプーム(Suvarnabhumi)空港の入国審査カウンターにたどり着いたのは、日付が変わった午前0時45分。東京なら午前2時45分だ。
 成田で搭乗した便がエコノミークラスのエンターテインメント・システム・メンテナンスを理由に出発が約1時間遅れたのが原因。
真夜中にチェックインしたホテルのトイレはマニュアルのウオシュレットが付きだった。

2009-04-19

体験飛行ラッシュ

 2月以来足を向ける機会がなかった栗橋滑空場(学生航空連盟)は新学期が始まったこともあって体験飛行ラッシュだった。
 松倉夫人にレクチャーを受ける体験飛行志望者は国際航空専門学校の生徒達。それぞれの初体験飛行に向け想いは様々のようだ。
 左側で椅子に座っているのは新入会員候補達の前で余裕(?)を見せる先輩会員達。右奧に見えるのが体験飛行に備えるJA2346 "ASK13"。
 訓練飛行・体験飛行を前にブリーフィング。飛行訓練を支えるピストカー、ウインチ、リトリブを担当する先輩達のコメントにも力が入ったのではないだろうか。
 体験飛行に際する注意事項と共に今年の2月9日に堺市で起きたヘリコプター墜落事故を重く見た国交省の通達も紹介されていた。
 これから夏に向けてランウエイの草刈りで活躍が期待されるトラクター。陰の立て役者にも光を!
 ランウエイ上空はあちらこちらでせわし気に囀りながら上下を繰り返すヒバリ達でかしましい。
 ランウエイの上でも一羽、喉をふくらませているのを見つけた。
 栗橋で活動している学生航空連盟は連番の機体番号機を所有している。その一機が既にこのブログで何度か紹介しているJA2233 "Ka8B"で2006年夏に学生達の手でレストアされた機体だ。
 もう一機がJA2234 "Ka6E"。どちらもAlexander Schleicher社の名設計者Rudolf Kaiser氏の手になる単座機。二機並んでいるところを撮ることはできなかったが今日はどちらも訓練に飛び立つようだ。
 グライダー初体験者を乗せて飛び立つJA2346 "ASK13"。関宿滑空場でレストアされた、これもAlexander Schleicher社のRudolf Kaiserの設計の複座機。

2009-04-18

欽ちゃん

 欽ちゃんの家を訪ねて我孫子駅で下車。呑んだくれていた頃に終電車で乗り越して来たことは何度かあるが日のあるうちに降りたのは初めて。駅前でタクシーを拾ってUターンする時の情けない気分も蘇らないくらい駅の周辺は様変わりしていた。
 通りかかったカラスドアに"WATER LIFE PARTNER"と書かれている、ンッ何屋? 熱帯魚でも売っているのかと思ってガラス戸越しに中を覗いたら上下水道工事店だった。
 白く咲きそろったハナミズキの街路樹の下を歩いて駅から5分あまり、一昨年11月に秋葉原で会って以来の欽ちゃんの住まいは直ぐに分かった。
 当時は転職直後の独身貴族だった欽ちゃんも今は一児のお父さんだ。
 可愛い奥さんの手料理を堪能しながら、今後の仕事の見通しや展開、その先の計画を聞かせてもらった。

2009-04-17

北千住のプール(2)

 午後3時半のプールではレーンを一つを使った幼児水泳教室が開かれていた。歩行専用レーンには水中歩行を続けるシニアが二人。残る二つのレーンには泳ぐ姿がない。一時間ほど泳いでいたがその間に新たな利用者は入ってこなかった。
 初めてこのプールを利用した日に写真を撮れなかった東京芸術センター(左の高い建物)と東京芸術大学 足立区リエゾンセンター(中央と右側の建物)。

2009-04-16

Display 2009

 東京ビッグサイトで開催されている"Display 2009"を見てきた。
 目指すは3D TVだが大きな展示はなかった。相変わらず立体視メガネを利用するものが主流のようだがメガネを使わなくても立体視が可能なタイプも健闘していた。
 立体視メガネを使うタイプの方がコンテンツを作りやすいのだろう。
 昨年より一回り大きい21インチの有機ELディスプレイが参考出品されていた。彩度の高い発色にディスプレイの前に建つビジターは一様に『こりゃきれいだ!』と声を上げていたが、その鮮やかな色合いは現実にはないものだとも言える。この鮮やかな画面を疲れずにズット見ていられるのだろうか、疑問が頭の中をかすめた?人垣が凄くて写真を撮ることができなかった。
 有機ELディスプレイの隣のコーナーに並べられていたのが地上デジタル放送規格によるデモ画像を流している複数のメーカーによるパネル。こちらも繊細さを競っていた。下の写真はその一コマをデジカメで撮影したもの。

2009-04-15

凄い顔触れ

 休暇で帰国したタイプフェイスデザイナーの小林さんを囲む時間はあっという間に過ぎる。台湾料理でお腹が治まった後も、なお語り足らない話の続きをBlossomへ持ち込む。
 字游工房の鳥海さん、岡澤さん、岩井さん、SHOTYPEを主催する岡野さん、グラフィックデザイナーの高橋さんを交えて、ワイワイガヤガヤの文字談義、フォント論議はあちらこちらで大笑いが混じる楽しい時間となった。
 (左から)Blossomの野口さん、小林さん、鳥海さん、高橋さん、岩井さん、岡野さん、我が盟友の新妻くん、岡澤さん。
 小林さんのブログがこちらにある。

2009-04-13

北千住のプール

 3月末から東京芸術大学北千住キャンパスの並びにある東京芸術センターに通い始めたが、未だに北千住のイメージと芸術大学や芸術センターという名前がしっくりこない。
 通っているのは東京芸術センター内のスポーツジムで芸術とは無縁。
 今日、初めてプールを利用したが泳いでいるクラブ会員が終始数名しかいない。一コースに一人という贅沢な状態で、受付で聞くといつもこんな様子だという。一年以上泳いでいなかったが、周囲を気にせずゆっくり泳げるのは有り難い。
 写真はWebで見つけた東京芸術センターと通っているスポーツジムのプール。

パキラ

 枯れるんじゃないかと思っていた食卓のパキラの苗木が勢いを盛り返して伸び始めた。何もしないのがいいようだ。

2009-04-10

岩塩

 いただいた乳児の拳ほどの岩塩を陽にかざすと、ピンクサーモン色に透けて見える。肉でも焼くかな。

2009-04-05

春休み

 孫への土産を買いたいという従姉を連れて竹下通りへ。
 春休み中の中・高校生やアジア諸国からの観光客に混じって通り抜けたが、周囲とテンポが合わずくたびれた。
 突き当たりが原宿駅。

2009-04-04

桜日和

 長いエスカレーターを登った先の山王日枝神社境内は今日が大安吉日。挙式前の新郎新婦を囲む家族の姿があちらこちらで見られた。
 時折吹いてくる冷たい風で庭園美術館前の路上はうっすらとピンク色に染まりめ始めている。
 庭園美術館真向かいの桜。天気予報どおりなら都内の桜は今日明日が見頃だろう。

2009-04-03

Sacasの桜 (2)

 昨日までの冷たい風の中で縮こまっていた赤坂Sacasの花が今日の陽射しで一気に見頃に突入。ここに植えられている花は、日本三大桜の一つで国の天然記念物に指定されている福島県三春町の「滝桜」が親樹だ。
 春休み中の子供を乗せてBiz TowerとBLITZを隔てるSacas坂を走る「ジャワティ・トレイン」。

django のランチ

 赤坂小学校の同窓会に出席すると言って奈良から従姉が来た。東京駅まで出迎え赤坂小学校近くのホテルに荷物を預けてから遅くなった昼食にdjangoへ。
 イタリアンレストランの和風弁当は彼女の口にも合ったようで、取り合わせが珍しい浸し風の水菜とエノキダケに感心していた。

2009-04-02

Sacasの桜

 赤坂サカスの桜が冷たい曇り空の下でボチボチ咲きそろい始めた。昨夜の雷を伴った強い風雨は都心を襲わなかったようだ。

2009-04-01

Nê’pMÓ’i

 ベトナムのVodka 「Nê’pMÓ’i」はもち米が原料。香りは炒りすぎたピスタチオか発酵が進んだ粽(チマキ)みたいだ。みたいなだけでどちらの香りも未体験だが、ほのかに口中に残る香りがそんな印象だった。
 Blossomでハバティーニを呑んだ後に、野口さんがテイスティングしてみたらと言って出してくれた一杯がこれ。