2009-02-28

ゴールデン街「赤花」

 演奏会の後は「新宿ゴールデン街劇場」から徒歩20秒の「赤花」二階で「阿部兄弟を励ます会」を兼ねた「しの常連客懇親会」。
 水色のベストを着て中央でピースサインを出しているのがステージ衣装の着物を脱いだ阿部金三郎くん。
 階段の手摺りではこの家の主が「…励ます会」をジッと見守っていた。

津軽三味線ライブ

 三年ぶりに阿部金三郎・銀三郎兄弟の演奏を聴いた。会場は新宿ゴールデン街劇場。初めて彼らの演奏を間近に聴いたのもこの会場だった。
 オープニングは彼らのオリジナル曲「零(ぜろ)」、その演奏をYouTubeにアップしてある。
 60年前の津軽三味線を使って明治時代の「津軽じょんがら旧節」を披露してくれた。60年前の津軽三味線というのは極めて古い三味線の部類にはいるそうだ。

卒展

 母校で今年の卒展を(卒業制作展)見た。2005(平成17)年の新校舎完成以来初めて中に入ったが、卒展を見に来ている在校生・卒業生達が醸し出す学内の空気は40数年前と少しも変わっていないようだ。
 卒業制作によるファッションショーの作品は実用的なものから実験的なものまで幅広く、会場はショーが始まると直ぐに熱気に包まれていった。
 津久井 理沙/PHOTO SPARK
 高橋 佑季/Japanese Blue
 7階建ての校舎をフルに使った卒展は専攻学科毎に各階に別れて作品を発表しているが、どの階も人が溢れこの卒展が盛況であることが伝わってきた。
 イラストトレーションの作品の中にも活躍の場が与えられる日は近いのではないかと思わせるレベルの高いものが見られた。とはいえ、この不景気が彼らの前途に災いしないことを祈ってしまう。
 上岡 拓也/LIQUITEK'S(右)

2009-02-27

旅券更新

 9時を過ぎたばかりの旅券事務所は空いていた。おかげで更新申請は15分足らずで済んでしまった。
 前回の更新時には戸籍抄本(住民票)が必要だったが今回の更新では不要になっていた。受付窓口の担当者が住基ネットにアクセスして申請者の現住所を確認していた。
 3月1日以降の申請からは申請者の住所氏名を書き込んだ官製ハガキが不要になるようだ。法令が改正されたと掲示があった。こうしたことが簡素化されてゆくのはいいことだ、…と言っても10年後の更新はあるのだろうか?
 手続きカウンターで旅券所有者はどのくらいいるのか訊いてみた。
 『どのくらいの人が旅券を持っているかは分からないが、今年になってから申請者が急増している。20年振りの増え方だ。韓国に旅行する人が非常に増えているが理由の一つだと思われる。』という返事だった。100年に一度の不景気だというのに不思議なことだ。
 帰宅してからWebで旅券所有者の数を調べたら京都府が公開しているデータがあった。そのデータによると2008年度の発給件数が4,236,428件だという。現時点で旅券を持っている人はこの数字の何倍になるんだろう?
 写真は今朝の東葛飾旅券事務所。

2009-02-26

電子出版クロニクル

 日本電子出版協会(JEPA)20年間の活動を記録した『電子出版クロニクル jepaのあゆみ』の出版記念パーティーに出席してきた。
 でも電子出版協会の記念誌が電子の本じゃなくてどうして紙の本なんだ?
 挨拶に立った役員から電子本の制作も現在鋭意進められていると紹介があった。
 同協会は今年で設立23年になる。設立当時(1986年)の日本のパソコンの世界でどんなことが起こっていたのだろう。
 調べてみたらこんな出来事があった年だった。
   1.Microsoft MS-DOS Ver. 3.2発売
   2.Nifty設立
   3.PC-9801 UV2発売
   4.一太郎 Ver. 2発売
 パーティー会場のテーブルに並んだ多様な電子書籍リーダーの数が、未だに電子書籍が普及しない理由を物語っているようだ。

2009-02-25

FC EXPO 2009

 リードエグジビジョン社から送られてくる展示会の案内に新しい括りによるものが増えている。IT関連からエネルギー関連にシフトしている傾向があるようだ。
 FC EXPO (Hydrogen & Fuel Cell Expo/水素・燃料電池展) もその一つ。この展示会、会場に行ってみると多岐にわたる業種が出展していて裾野が広い。
 異様な形状のタンクは水素貯蔵タンク。ピンとこない数値だが70Mpaの充填圧力に耐えると説明書きがあった。
 燃料電池車の展示コーナーにはHONDA、TOYOTA、GMが実車を展示していた。各社ともボンネットを開けてエンジンルームを見せていた。どの車のエンジンルームも隙間がないくらい高密度だ。車体の写真は各社のウエブサイトから拝借した。
 HONDA "FCX CLARITY"
 TOYOTA "FCHV-adv"
 GM "Equinox Fuel Cell"
 スイスパビリオンには初めて海外に出展されたという、世界で最も燃料効率(ガソリン換算で1ℓ当たり5,385km)が高い車だといわれている燃料電池自動車"PAC-Car II"が展示されていた。
 Googleで検索したらコースを走っている"PAC-Car II"の写真が見つかった。

2009-02-22

女流ソアリスト

 栗橋(読売大利根)滑空場へのアプローチがスーパー堤防工事のために変わっていた。少しまごついてランウエイに着いたら既にJA2234 "Ka6E"とJA2346 "ASK13"が出ていた。
 目の前を次々と飛び立つ学生航空連盟(SAF)の女流ソアリスト達を紹介しよう。
 後進女流ソアリストの手本とも言える大ベテランの松倉さんが操るJA2234 "Ka6E"はJA2233 "Ka8B"の姉妹機で機体登録番号も連番になっている。いつかこの2機が並んでいるところを撮りたいものだ。
 久野教官と共に飛び立つ成田さん。目の前で軽やかに飛び立ってゆく大先輩はおおきな目標になっているだろう。
 奈良教官とのタンデムは杉山さん。降りてくるなり奈良教官のきついバンクに笑顔で一言『暴走族教官!』。

2009-02-19

全国大会

 野口さんが関東大会を勝ち抜いて6月7日(日)に京王プラザホテルで開かれる『全国バーテンダー技能競技大会』への出場が決まった。その記念すべき作品をいただこうとBlossomへ。
 ところが全国大会に向けてレシピを調整中とのことでお目当ての作品はお預け。
 ということで今夜の一杯目は「Havana Club 3 Years」をストレートで。
 二杯目はダーク・ラム「Havana Club 7 Years」をベースにした毛利さんの名作「ハバナ・マティーニ」。これをBlossomではハバティーニと呼んでいる。
 ゆったりしたグラスの中でダーク・ラムに優しく絡むのはシェリーの「ドン・ゾイロ・フィノ」。ドライイチジクをつまみに、ダークラムに絡んだシェリーの香りを楽しんだ。

2009-02-15

夜桜

 シャドウボックス作家野崎栄一さんが腰痛をおして完成させた最新作のタイトルは『夜桜』。
 写真で実物の色香を再現できていないのが残念。

2009-02-14

山中

 各教室をゆっくり見学したので「旧土浦中学校本館」の門を出たときは1時を過ぎていた。何処かで昼食を、土浦にいるのだからうなぎだろうということで125号線を少し戻って「うなぎの山中」へ。
 店の入り口で店から出てきた地元だという人から『よくこの店が分かったねぇ、地元の人間でもナカナカこの店にたどり着けないのに。』とえらく感心されてしまった。確かにここを人に教えるのは難しい。
 注文は何時もと同じ「上うな重」2,000円。女将さんが顔を覚えてくれたらしく『今日は暑いくらいだねぇ』などと話しかけてくれる。
 今日はホントに暑い。走りながらどこかで「気温22度」という表示を見たが午後になってからもっと上がっているだろう。
 ライダージャケットの真冬用のライナーを外しトレーナーを脱いで荷台にくくりつけてから帰路についた。

旧土浦中学校本館

 国道354号が125号と名前が変わり緩やかな坂を登り切ると直ぐに信号「土浦一高前」がある。信号で125号線の上り車線を横切って「旧土浦中学校本館」入り口に乗り入れると奧に巨大な楠とその前に可憐ともいえる木造洋風建築物が建っている。旧土浦中学校本館の奧に敷地続きで土浦中学校の後身となる土浦一高がある。
 「旧土浦中学校本館」は駒杵勤治25歳の設計によるもので、明治時代の木造洋風建築物として国の重要文化財に指定されている。駒杵勤治はニコライ堂や鹿鳴館を設計した辰野金吾に師事したというが25歳の建築家に公共建築物の設計を任せた当時の県政を想像できない。
 正面玄関でブーツを脱いでスリッパに履き替え館内を見せていただいた。中に入って気づいたのだがこの校舎、平屋建てだ。廊下は狭いが天井が恐ろしく高い。
 教室に並ぶ机と椅子は再現されたもので机と椅子が一体になっている。ここには一種類の大きさしか並んでいないが生徒の体格に合わせて三種類の大きさがあったそうだ。
 さらに奧の教室には物理の時間に使用された機材が陳列されている。その中に1981年シャープ製パーソナルコンピューター「MZ 278000」(右)と1966年日立製のアナログコンピューター「WAC-3030」が並んでいた。
 こちらは一時期の日本のパソコン市場を独占した日本電気製「PC-9801」だが写真からは型番までは分からない。2装の5インチフロッピードライブも2台並んでいた。
 ガラスケースの中にはタイガー計算機といつ頃精算されたのかは分からないがキヤノン製電子卓上計算機「Canola SX350」が並んでいる。
 窓際に並ぶのはインクの匂いがしてきそうな謄写版印刷機と、その隣が和文タイプライター。
 帰り際に受け付けをしている土浦一高同窓生氏に『毎日受付をしているんですか?』と尋ねると『館内の公開は毎月第二土曜日だけなので同窓会員で順にやってます』という返事。
 何も知らずにやってきたが今日は第二土曜日だった。

2009-02-12

ICのリーク

 修理に出していたMDS-JA50ESが戻ってきた。
 不具合は縦5mm、横5mm、厚さ1mmのICがリークを起こしてレーザーピックアップからの信号を読み取れなくなったのが原因で、このICの交換修理代が15,000円という見積もりだった。
 ドライブユニットを交換して15ヶ月しか経っていないのに同じドライブ系の故障は納得できなかった。直接修理センターに電話をして故障の様子と修理予測を問い合わせ、ユーザーとして納得できないことを伝えると修理費を無料にすることはできないが10,000円以下で対応したいという返事をもらっていた。
 交換した部品がデッキと一緒に戻ってきたが、それがこの小さなIC(写真中央)一個だけ。左端はこのICのカバーらしい。修理費は9,750円だった。

2009-02-11

スーパー堤防工事の影響

 竹舟で「鴨じる…」の昼食をとってから今年最初となる関宿滑空場を訪問。土手に登るとランウエイと江戸川の間にダンプカーが並んでいるの見える。
 ここで採取した土砂を上流の栗橋周辺で始まったスーパー堤防工事現場まで運んでいるそうだ。
 ランウエイの端をダンプカーが行き来する中、グライダー愛好家達が離着陸する。飛行クラブの関係者でなくてもこんな光景を見ると落ち着かない気分になる。

竹舟

 駐車場で5分ほど待つと『いらっしゃいませ~!』とガラス戸が開いた。もう何度も来ている西宝珠花の「竹舟」だが何時も蕎麦にしようかうどんにしようか迷った末に蕎麦を注文してしまう。どちらも捨てがたいのだが「合い盛り」というメニューがないのだ。
 そこで今日は先ず「鴨じる蕎麦」を注文し、半分ほど食べてから「もりうどん」を注文。蕎麦をクリアーしてから即席の「鴨じるうどん」にとりかかる。ここのうどんもお勧めなのだ。
 鴨じる蕎麦だと大盛りで1,000円だが今日の頼み方だと鴨じる蕎麦770円、もりうどん420円でしめて1,190円。
 これなら量は多いがどちらも楽しむことができお得感がある。

2009-02-10

PowerShot G10の不具合

 PowerShot G10ファームウエアアップデートの案内があった。メーカーの情報によると一部の製品で以下の条件で撮影すると撮影データに不具合が起こるという。
   [液晶表示ON]+[ISO 1600]+[RAW画像]+[連写]
   で撮影すると2枚目以降の画像データが「マゼンタ被り」を起こす。
   [液晶表示OFF]+[ISO 1600]+[RAW画像]+[1枚撮影]
   でも2回目以降の撮影から同様の現象が起きる。
 こんな条件で撮影することはあり得ないが、念のため所持しているカメラで行った追試の結果が下の二枚の写真。二枚とも同じ照明、露出設定で撮影している。
 もちろんファームウエアをアップデートしたら不具合は解消された。

2009-02-09

JEPA 2月度定例会

 電子書籍ビジネスが期待されて久しいが未だにこのビジネスが離陸したとは言い難い。日本電子出版協会(JEPA)の2月度定例会でPDF(Portable Document Format)にDRM(Digital Rights Management)を組み込んだコンテンツの流通方法が紹介された。これだけでは電子書籍にコピープロテクトのためにDRMを付加した従来のコンテンツと変わらないのだが…。
 今までの電子書籍は紙の書籍の流通をなぞった方法でこれが普及の妨げになっているとスピーカー氏は指摘する。紹介された方法はアプリケーションソフトウエアのトライアル版をばらまくのに似ている。料金を払ってアクセスキーを入手すれば手元のトライアル(立ち読み)版がフルバージョンになるという発想と同じだ。
 立ち読み版のコピー・配布は自由だという。ただし、フォーマットがPDFというのが引っかかるところだ。ページを拡大表示したときに画面に表示しきれていない部分を読むためにスクロールすることになるはずで、一行ごとにこれを繰り返すというのはモノを読む方法ではない。やってみれば一目瞭然説明不要だ。
 この辺りへの対応は「TTVブックリーダー」を利用するTextベースコンテンツの方がいいと思うが、ビジネスモデルを考えると簡単に結論は出ないのだろう。だからこそ未だに電子書籍ビジネスが離陸できないでいるわけだが。
 もう一つ紹介されたのが合成音声によるテキストの読み上げ。アメリカのオバマ新大統領の就任演説を使ったデモを聞いたが完成度は大変に高く極めて自然話に近い。
 説明によるとサンプリングした音声を音節ごとに分解しラベルを付けてデータベース化しておく。読み上げテキストは解析した後に韻律予測辞書・音声単位選択・波形接続というプロセスを経てデータベースから抽出した音節を繋げる。
 既にE-learningやホームページ読み上げサービスなどに利用されているということだった。

2009-02-08

ペーパーホルダー

 昨年11月に「メタル・アート・ミュージアム光の谷」で開催されていた『長谷川克義展』で小さな作品「ペーパーホルダー」を購入した。会期中だったので作品を美術館に預けたままだった。
 昨日、「浅野暢晴 彫刻展 祝祭」を見ようと同館に入ると直ぐに北詰館長が手渡してくれたペーパーホルダー、机の隅に置いてみたがいい感じだ。

2009-02-07

浅野暢晴 彫刻展 「祝祭」

 「メタル・アート・ミュージアム光の谷」の周囲は早咲きの水仙が真っ盛り、花に近づくと仄かに甘い香りが漂う。
 明日8日までだが浅野暢晴さんのどっしりした作品が展示されている。金属で造形された作品だと思って見て回ったが、会場にいた浅野さんに創作法をお聞きしたら意外にも鋳物ではなく焼き物なのだという。どう見ても質感は金属なのだ。
 この作品が展示されている場所に古墳時代の空気が流れているのをを感じる。なるほど、美術館が用意したパンフレットを見ると古代の彫刻に影響を受けたと浅野さんのコメントがあった。
 屋外展示場には全く異なるアプローチの作品が展示されている。こちらはコンクリートが使われているそうだが、おおらかな作品だ。
 作品についての技法を教えてくださった浅野さんは、てらうところのない爽やかな青年でお話を伺っていても気持ちがよかった。

甚兵衛大橋

 一月は一度も乗る機会がなかったバイクを引っ張り出した。
行く先は印旛沼。印旛捷水路沿いに行くと「案能橋(あんのうばし)」の先で北総鉄道延伸線の鉄橋架設工事が真っ盛りだ。
 甚兵衛大橋を渡り印旛沼の土手に上がる。沼には冬の日に光る水面に仕掛けられた網が並ぶ。
 印旛沼漁業協同組合「レストラン水産センター」の上うな重で昼食、2,000円。今日のうなぎは気持ち大振りかな。
 レストラン水産センター側の甚兵衛大橋たもとを左折すると直ぐにきれいに整備された小さな梅林公園がある。白梅の中に混じる二三本の紅梅の紅が鮮やかだ。