2010-08-28

Ho Chi Minh (10)

 【今朝のPho】
 これがHo Chi MinhでのPhoレポートの最後。
 昨日と同じように見える細い麺だが、こちらは粘り気のない歯触り。トッピングは魚のミンチボール。ライムを搾らずにスープの味を見ると、ライムの酸味になれた口にはものたりない味だ。
 スープの中に麺と一緒に入っているものには薄茶色の蔓草のようなモノ(シャリシャリしている)、もやし(日本のモノと同じ)、刻み葱、などなど。他にも香りの強い野菜やハーブが入るが全ての名前は聞ききれなかった。
 特にハーブ類の名前は機会があることに聞いてみた。ベトナム語の発音を正確に聞き取ることができず書き取ったスペルも曖昧。Pho24で教えてもらったのはNgo Gai(花菖蒲のような香り)とRouque(Basil Herb)。
 さすがに10日間、毎朝Phoを食べると正直言って感動も薄れてきた。
 8時20分からチェックインが始まったタンソンニャット空港の搭乗機チェックインカウンター。未だ時間が早いせいかカウンター前に並んだ搭乗者はこれだけ(右端のカウンター)。
 搭乗待合所から外を見ると、成田空港では見たことがない虎皮の尾翼。
 調べたらTigar Airwayでシンガポールの航空会社らしい。

2010-08-27

Ho Chi Minh (9)

 【今朝のPho】
 細い麺歯触りに少し粘りを感じるこの麺が一番。
 今頃になって気付いた訳だが、同じように見える麺にもサラッとした歯触りの麺と今日のように粘りのある麺がある。何時も注文してから麺を湯に通しているので、それからの経過時間の生ではないと思うのだが?
 トッピングは豚肉と海藻のようなモノのミンチボール。

2010-08-26

Ho Chi Minh (8)

 【今朝のPho】
 麺はきしめんを小型にしたような平型。Ngo Gaiと刻んだパクチーの香りがベトナムの朝なのかも知れない。具は牛肉と玉葱。
 このライムは持って帰りたいくらい。小さいのに素直な酸味の汁気がタップリ。手に移った皮から出る柑橘油の香りが仄かに甘い。
 午後5時を過ぎるとホーチミン市内は一斉にバイクのラッシュアワーになる。
  ナムキーコイギア通りを郊外に向かうバイクと車の列。道路が濡れているのはスコールが上がった直後だから。
 バイクのラッシュはメインストリートだけではない。殆どの横道も同じようにバイクで溢れる。
 信号待ちをしているナムキーコイギア通りを横切ろうとするバイクの群れ。
 信号機が付いている交差点は大きな道路に限られているので、バイクが流れる道路を渡るには勇気とコツ、走ってくるバイクに乗っている人との阿吽の呼吸が必要だ。
 ベンタイン市場周囲一帯は毎日夜店が出て地元の人から観光客まで掘り出し物を探して集まってくる。衣料品と装飾品を店が多いようだった。

2010-08-25

Ho Chi Minh (7)

 【今朝のPho】
 細くコシのある麺と舌に甘く感じる透明なスープは魚介の出汁だろう。つみれのような白いボールは魚肉ではなく鶏肉でもない、何か知らない鳥の肉のようだった。
 唐辛子は日によって辛さがひどく違う。殆ど辛味を感じない日があるかと思えば、韓国の青唐辛子のように脳天を直撃する日がある。ライムを多めに搾ると更にサッパリとしたスープになる。
 宿泊しているファングーラオ通りのホテルから西南西5.5kmほどの所にある華僑が多く住む街「チョロン地区」に向かう。
 グエンチャイ通りに入って直ぐに出会った中学生の二人連れ。眼が合うとはにかみながら擦れ違っていった。
 チョロン・モスク、サータイ市場を過ぎた所でスナック菓子の屋台を出している娘さん。通りかかると『ハーイッ!』と声をかけられた。
 こういう時に無視は禁物、こちらも笑顔で同じように返事を返さないと。特に初めての街では。
 立ち止まってお母さんとのツーショットを所望したらお母さんは逃げ出してしまった。
 チョロン(大きい市場の意)地区の語源になっているというビンタイ市場の向かい側歩道で大きなマスクをして果物の皮を剥いている。時々このようにバイクに乗っていなくてもマスクを着けている人を見るが、空気が悪いのだ。バイクの排気ガスの影響だろう
 マスクを外した写真も撮りたいと頼んだが断られてしまった。
 歩きづめだったので一休みしたいと路地路地を覗きながら歩いてやっと見つけた"Cafe Lien Phuong。
 どんなモノがあるのか中に入ったとたんに舌が回りきらないカワイイ声で『ハロー』。振り返ると金太郎さんのような女の子。カメラを向けたら仁王立ちになってくれた。
 歩道に並べられたイージー・チェア―にくたびれた身体を収めて足を投げ出しガイドブックを見ていると、金太郎さんが側に来てしきりに話しかけてくる。そんなに旅行者が珍しいの?
 こちらは歩道に停めたバイクのシートから『ハロー』を送ってくれたお兄さん。写真を撮れと言う。お安いご用と近づくと、声をかけてきたのには下心があったようだ。椅子に掛けている女性の意向にお構いなしに隣に並んでサァ撮れと言わんばかり。
 撮影しても好いのか女性に確認すると、マンザラでもなさそうだった。お幸せにィ。
 わずか四五キロ離れただけなのに、チョロン地区の人達は宿泊しているホテルの周囲にいる人達と違って積極的に『ハロー』を送ってくる人が多い。ただそれだけのことなのだが…。
 歩いている自分の影が薄くなったので振り返ると黒い雲が伸びて来た。おまけにヒンヤリした強い風も吹き出した。
 バイクが何かに追われるように走り回る。この後間もなくスコールが来た。

2010-08-24

Ho Chi Minh (6)

 【今朝のPho】
 太い麺。スープは鶏肉か、少し濁っている。スライスしたがんもどきのように見えるのは鶏肉のミンチか?
 今朝は感動がなかったな。
 22日に回りきれなかったドンコイ通り周辺に再挑戦。サイゴン大教会が門を開けるまでに時間があったので、近くにあるPARKSONと看板が出ている百貨店を覗いてみた。
 エスカレーターに掛けてある札、日本語と似たような音が書いてあるが実際はどんな発音なんだか。
 サイゴン川に出ると見たことがある顔をした遊覧船が停泊している。猫バスだ。
 ホテルに戻る途中で一休みしたTRUNG NGUYEN COFFEEの皆さん。話しかけるまではニコリともしない態度だったのに写真を撮らせて欲しいというとこの変わりよう。
 写真を送るからメールアドレスを教えて欲しいと聞くとメールアドレスを持っていたのは男性が一人だけ。メールアドレスを知らない人もいた。
 写真は左からMinhさん、Viさん、(後列)Tuyetさん、Viさん、(前列に戻って)Huyさん。確認しなかったが男女にViという名前があるので苗字かも知れない。

2010-08-23

Ho Chi Minh (5)

 【今朝のPho】
 どうやら21日同じPhoのようだ。
 太い麺に牛肉と魚肉ソーセージ様の切り身が入っている。甘辛のスープにライムをしっかり搾り輪切り唐辛子を載せてアクセントをつける。
 ホーチミン市内からバスで2時間あまり、約100km北西に走ったところがタイニン。ここに来た目的はベトナムの新興宗教といわれる「カオダイ教」の総本山とその礼拝見学。
 カオダイ教は1919年にゴ・ミン・チェン(呉明釗)が開祖というが異説もあるようだ。儒教、道教・仏教・キリスト教・イスラム教の五つの教えを取り入れたベトナム独自の新興宗教で信者が200万とも300万人とも言われている。
 凄いのはタイニン省の人口のおよそ七八割がカオダイ教の信者だと言われていること(実体は分からない)。
 礼拝中も観光客を積極的に礼拝堂に入れてくれる。ストロボ撮影も自由。礼拝を撮るのに好い場所を教えてくれる。写真を撮らずにその場所を塞いでいる人がいると手振りで入れ替わるよう言われる。
 見学席から下りようとするとそっと腕をとって音楽演奏を撮影しろと言う。
 礼拝の印象はカトリックとイスラムが混じり合った空気で、礼拝開始は拍子木と鐘。この音だけ聞くと日本のお寺みたいなのだが、二胡が中東風の音を流し続けている。
 礼拝の撮影を奨励するかのような姿勢は観光客の写真を通してプロモーションを考えているのだろうか。
 インターネット上にはこの教団に関する記述がたくさんあるが、大変にユニークな教団だ。

2010-08-22

Ho Chi Minh (4)

 【今朝のPho】
 パスタのフリッジみたいに捻れている麺に牛肉。ナンプラーは入れない。ライムを絞って赤唐辛子を載せる。
 War Remnants Museum(戦争証跡博物館)に行こうとIndependence Palace(統一会堂/旧大統領官邸)の裏に回ったら高等学校の前に出た。
 校門の前に寄りかかっている生徒達に聞いたらLe Quy Don高等学校だそうだ。みんな英語が達者なのには失礼ながらちょっとビックリ。
 この生徒は携帯電話に夢中でレンズを向けられても気にならない様子だったが、他に校門の前で携帯電話をいじっている生徒はいなかったので、この生徒が少数派なのかも知れない。

2010-08-21

Ho Chi Minh (3)

 【今朝のPho】
 太い麺に牛肉とモヤシがタップリ。新鮮なライムをタップリ絞り込む。
 メコン・デルタの入り口にあたる街ミトーに入り、道路の分離帯に掲げられた幟でベトナムが社会主義国家だったことを思い出させられた。
 メコン川の赤い川の色が旅に出ていることを突きつけてくるようだ。
 広い川には海の広さとはまた違った気持ちの良さがある。
 折しも降り出したスコールの中をメコン・デルタ・ツアーのボートが細い支流を縫って行く。
 何処までも赤い水と両岸の緑が続く。
 休憩所に架かる橋から川を見ていて「カーツ大佐(地獄の黙示録)」の名前を思い越したが、ロケ地はベトナムじゃなかったよな。
 調べてみたらWikipediaにフィリピンのジャングルだと書いてあった。
 椰子の葉を葺いた休憩所で昼食をとったが、これだけ水と木立があるのに何故か蚊や蝿、その他小虫類がいない。
 元々いないのか、それとも殺虫剤を大量に散布しているのか?

2010-08-20

Ho Chi Minh (2)

 【今朝のPho】
 細い麺に魚介。スープだけでも美味しい。赤唐辛子のスライス数片を忘れないように。
 Thai Binh市場の回りにも野菜や魚を売る市が立っていたので中に入ってみた。
 見たことがある魚がアルミの盆に載っている。鯵や鯖に似ている。鯖に煮ている魚を指さして「サバ?」というと何と「サバ!」と返ってきた。オウム返しかと思ったが数回々ことを聞いたらやっぱりサバと言うらしい。
 鯵は何か別の名前を言っていたがとても聞き取れない。
 この小母さん、カメラを向けたら豹変した。
 ハサミで小さな魚の尾びれ、背びれ、えら、内臓を手早く切り外すのを見せてくれた。

2010-08-19

Ho Chi Minh (1)

 ホテルのベルボーイにポーを食べたいと言ったら、ためらわずに数軒隣の店を教えてくれた。
 店の名前は「PHO24」。狭い歩道なのに店の前までスクーターや小型のバイクが停めてある。
 テーブルに着くと何も頼んでいないのにモヤシと数種類の葉をのせた四角な皿が出てきた。
 メニューから選んだのはビールが「333」、ポーが「Pho Ga」。ベトナムのビールと鶏肉のポーだ。缶ビールが25,000VND(約124円)、ポーが42,000VND(約208円)。通貨の単位が大きいので支払時に頭の中が一瞬パニックになる。
 四角な皿に載っているのはポーに入れる薬味だった。店員にどうするのか聞いたら手で適当にちぎってポーに入れろと言う。なるほど、花菖蒲、五香粉のような香りが加わったポーにパンチが出た。薬味を入れなくてもサッパリと穏やかなスープが好い。
 薬味の白葱が別の皿に出てきたのかと思ったら女子店員に笑われた。硬く巻いた濡れた手ふきだった。
 店の中程にあるレジの前にいるのは店員なのだろうが、皆寛いだ雰囲気だ。チラチラと送られてくる視線を感じたのでカメラを向けると笑顔を返してくれた。

2010-08-15

稲穂

 メタル・アート・ミュージアム光の谷に隣接する田圃の稲穂がふくらんできた。

三人展

 誰の思いも同じと見えて「レストラン水産センター」も「かどかわ」も「錦谷」も昼時を間近に駐車場は車で溢れかえっている。何時行っても待たされる「い志ばし」、今日は暖簾が出ていない、休みだ。
 うなぎはあきらめてメタル・アート・ミュージアムで開催されている韓国の彫刻家の三人展を見る(8月14日から10月17日まで)。
 ◆李允碩展 Lee Yoonseoku Exhibition - Portal -
 ゆるくアーチ状に並んだ赤錆びの鉄柱と中央の鏡面のリングが、屋外展示場を今までに見たことのない空間にしている。
 土手と芝の緑を背景に緩いカーブを持った鉄柱の赤さび色が、こってりしたコントラストを作っている。
 ◆鄭國澤展 Chung Kuktaek Exhibition - Pivotman -
 鏡面の錘だけが並んでいたらどう見えるんだろう。それぞれの錘には、これもピカピカに光る人体がひょうきんなポーズで載っている。
 並ぶ錘で空間がシャープになるところをこの人体がからかっているようにも見える。
 ◆金敏億展 Kim Minouk Exhibition - COMPLEX -
 ステンレスの無垢の円柱に穴を開けた作品。どうやってここに設置したんだろうとその重量を想像してしまった。存在感がスゴイ。
 近くで良く見たらドンガラだったが好くできている。
 鏡面の円柱に開けられた矩形の穴を埋めている黒い鉄線が海苔のように見えて面白い。

2010-08-08

新山屋

 中野梨園の帰り道で見たことがないゴージャスな塗装のストレッチ・リムジンに遭遇、狭い抜け道だったが慌ててUターン。
 リムジンの近くにいた自動車修理工場のスタッフに声をかけて写真を撮らせてもらった。近寄ってよく見たが印刷されたシールを貼ったモノでないのは素人目にも明らか。
 どうやって塗ったのか訊いてみると、一本一本の線をマスキングテープを使って塗り上げたのだという。完成までに一年かかったそうだが手仕事の勝利だ。
 写真ではその凄さが伝わってこないのが残念だ。
 この車が駐車していた真ん前はアメリカン・カスタムカーの「新山屋」、良く見ると屋根の上にお洒落な看板がのっていた。
 上のストレッチ・リムジン、オーナーは新山屋さんで送迎サービス用の車だという。

中野梨園

 暑中見舞いをいただいたままになっていた中野梨園。電話をしたら未だ道路側の戸は開けていないが横は開いているという。「かおり」には未だ時期が早すぎるが発送の依頼をしてきた。
 今年はちょうど花が開いた時期にあられ混じりの雪が降ってしまい被害が大きかったとご主人。
 袋の中は「かおり」。8月末には直径が18cm位になる、ハズだ。
 出荷が忙しくなるのはこれから、店内に積まれた梨の実も未だ少ない。
 数年前から店を手伝いはじめたご長男も繁忙期を控えてこれから大きな戦力になるのだろう。