2010-04-11

ランウエイの整備

 天気は午後3時頃まで保ちそうだと踏んで大利根滑空場へ。ここで機体を組み立てる様子を記録したことがないので朝早めに出かけた。
 利根川の土手に上って滑空場を見るとなんだか様子がおかしい。ランウエイにはウインチ車もグライダーも見当たらない。
 土手を下りてランウエイに入るとSAFの見知った顔達がスコップやツルハシを振るっている。水捌けを良くするために塩ビのパイプを埋めているのだ。それも一ヶ所ではなく数ヶ所で同時に進行している。
 レベルを据え付けて測量士までいる。こりゃぁ本格的な工事だ。
 ランウエイ西端の川側でパワーショベルがすくった土砂をダンプカーがランウエイ中央に撒いている。2台のダンプカーがピストン・ラッシュしている。
 ダンプカーの運転席にいるのは田口教官。楽しんでいるように見えたがご本人には未確認。
 2台のダンプカーがフル稼働してもランウエイは広い。盛り土も少しずつ、しかし確実に進んでゆく。このランウエイ全体を平坦にしてレベル出しする盛り土を業者に依頼したら、一体どのくらいの費用がかかるんだろう、想像できない。
 こちらのパワーショベルを操るのは久野教官。ASK13の後部席に座っているときよりも厳しい表情をしているのは、田口教官同様楽しんでいるのを訓練生達に悟られないためか?
 いつもランウエイの外に置かれたままのグレーダーが仕事をしているのを初めて見た。ナンバープレートのついていないRV車を運転しているのは高橋さん。
 この後、グレーダーのタイヤの一つが「パーンッ」と乾いた音を立ててパンク、晴れ舞台からゆっくり退場していった。
 飛行訓練の日には見ることのないパワーショベルにダンプカー、レベルに多数のスコップや鍬など、どうやって調達したのかは聞かなかったがSAFはエライ飛行クラブだ。必要なことは何でも自力でやってしまうよう。
 おまけに何を修理するためなのか、ランウエイの外れには溶接機まで転がっていた。
 『空を飛ぶのに穴を掘る。』といってはSAFの皆さんに怒られそうだが、こうした土木作業も先輩と後輩の交流そのもので、若いメンバー達がそれぞれの持ち場をきちんとわきまえて動いているの、はたで見ていても気持ちのいい光景だった。
 …と言うことでこの日は終日ランウエイの整備に当てられ飛行訓練はなかった。

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