2010-12-04

タイポグラフィの世界(1)

ディック・ミネが歌う昭和レトロ歌謡「夜霧のブルース」(作詞・島田磐也、作曲・大久保徳二郎)の一節『夢の四馬路か~、虹口の街か~♪』が場内に流れて、気分は一気に上海租界。
イキな演出で始まったセミナーは小宮山博史さんのシリーズセミナー「タイポグラフィの世界」の第一回「恋の四馬路か、虹口の街か(明朝体活字の開発と東漸)」。会場は印刷博物館のグーテンベルクルーム。

毎日何気なく目にし読んでいる明朝体は何時、誰がデザインして、何処から来たのか。資料をスクリーンに写しながらこの疑問を分かりやすく解き明かしてくれた2時間だった。
キーワードは上海。
すでに刊行されている小宮山さんが書かれた『日本語活字ものがたり ―草創期の人と書体』(誠文堂新光社:2009年刊)にも上海美華書館の所在が書かれているが、その本にも載っていない美華書館最新情報が資料として地図と共に配布された。

セミナーの後は日下さん繋がりで四川料理店「鴻運」(文京区後楽2-16-1/03-3816-0971)へ。講師の小宮山さんはどうしても外せない用事があるとご一緒できなかった。
鴻運の料理だが事前に幹事氏が、日本人向けにアレンジしないようにときつく頼んでおいたという言葉通りの結果だった。胃には心強く財布には心優しい店で、とにかくお勧め。
最後に参会者と共に鴻運の皆さんにも写真に入って頂いた。

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