どうしても「唐園」の飲茶が食べたくてランチを奢ってしまった。テーブルに並んだ品々11点、〆て1,500円で大満腹。
◆三種冷前菜(蒸し鶏肉、クラゲ、糸豆腐炒め)
蒸し鶏肉はパサパサしたところが全くない。柔らかくしっとりとしいる。この先出てくる皿に期待がふくらむファーストタッチだ。
クラゲは歯触りだと思うがコリコリでもなくシャリシャリでもない。繊細な香りと共に楽しめる。
正しい名前を知らないのでここでは「糸豆腐」と言っているがこれもモソモソしたありきたりの仕上がりとは縁遠い。三つの歯触り、舌触りの一角をなす隠れた珍味だろう。
◆上海風スープワンタン
しっかりと具の詰まったワンタンを浮かべる上品な塩味ベースのスープは刻みねぎの香りがアクセントになっている。
◆叉焼包
言わずとしれた叉焼饅頭。フワフワの皮の中から甘く柔らかな叉焼が覗く。
◆春巻、麻球
パリパリに揚がったきつね色の皮で熱いペースト状のうま味と柔らかな具を包んだ揚げ春巻き。ブチブチと歯に心地よい食感と舌に素直に溶け込む控えめの甘さの麻球。
◆小籠包
しっかり蒸し上がった厚めの皮を噛むと中から繊細な香りと共に肉汁が滲みだしてくる。
◆焼売
やっぱりこれも香りが勝負といった趣の焼売。この辺りまで来ると少しさっぱりしたものが欲しくなるのだがすっと腹に収まってしまった。
◆海老豆腐
豆腐に蒸し海老を載せただけと思うなかれ。かけてある醤油は日本の生醤油のようだが何か仕掛けがしてある。
◆焼餃子
適度に焦げたしっかり目の皮が包む太った中身。芳ばしい香りを楽しみながら皮を噛むと滲み出てくる肉汁で鼻と舌を楽しませてくれる。
◆揚州炒飯
わざわざ揚州と謳っているには訳がある、これも香りがポイントの炒飯。こればかりは言葉では表現できない。
◆杏仁豆腐
杏仁豆腐も数々あるがこれは少し柔らかめで見たとおり果物のトッピングなどは載っていない。味は桜華樓の杏仁豆腐といい勝負かな。