早いものでもう一年半が経っていた。フロアーの狼達は初めて逢った気がしなかったが、やっぱり2009年に同じ肌合いの駝鳥や馬、狼達にお目にかかっていた。
明日(4月16日)までの会期となってしまった「高田 卓 彫刻展」はギャラリーオカベで開催されている。
◆彩りを纏った獣(狼)・乾漆
岩絵の具で玉虫色に化粧を施された狼が玉虫色の吠え声をあげている先は玉虫色の満月か?
リアルな姿に彩色は珍しいのではないかと会場にいた作家の高田さんに伺うと、最近は彩色した彫刻が珍しくないと話しておられた。
◆彩りを纏った獣(烏)・乾漆
ゴミ集積所でゴミ袋をつつくふてぶてしい烏の羽根は赤がね色。近寄って作品の表面をよく見ると鋳肌のように見えるがこれも乾漆製。
これらの作品が何故、乾漆なのか会場で高田さんにお聞きした。乾漆でなくてもいいのかもしれないが、自分にはこれしかないので…ということらしい。
乾漆の表面は岩絵の具での彩色がしやすく、仕上がりもマットな調子になるのも好いそうだ。
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